念書とは? 書き方と基本のフォーマット

2017/11/23

ビジネス用語

念書とは? 書き方と基本のフォーマット

「念書」という書類があります。「契約書」の一種で、約束事について書かれた書類なのですが、両者の違いやどれだけの効力があるのか、わからないという人もいらっしゃるでしょう。今回は念書とはどんな書類か、意味や書き方、フォーマットについてご紹介します。

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■念書とはどんな書類?

「念書」というのは「契約書」の一種で、約束事を文書にした書類で、約束事の当事者のうちどちらか一方が、相手に対して差し入れるものです。通常の契約書では、当事者同士が合意した内容の書面を2通作成し、双方が署名・押印します。これに対して、念書は1枚作成し、差し出す側のみが署名・押印します。契約書は当事者双方が同じ内容の書面を保有しますが、念書の場合は一方のみが保有することになります。

ビジネスにおいては、ある事柄について「どのような件で」「どのような条件で」約束したのかを文書化したものが念書です。契約書ほどの法的効力はありませんが、何かトラブルが発生した際には「このような条件で約束があった」という証拠になります。

念書には決まった書式というものはなく、比較的自由に作成することができます。企業によっては、さまざまな約束事に対して念書のフォーマットを用意していることもあります。

退職する従業員に対して退職後に会社の機密を漏らさないように約束させるもの、ミスに対する反省を示すために書かせるもの、などがあります。また、交通事故を起こした相手に対して書かせる念書も一般的です。

■念書に盛り込むべき内容

念書には法的効力がないとはいえ、トラブルがあった際には「約束があった」「いつこういう約束をした」という証拠になります。以下のような内容を盛り込んでおきましょう。

●タイトル
タイトルといっても難しいことはありません。「念書」と書きます。

●念書を差し入れる相手の氏名
誰に対して約束するのかを書きます。場合によっては個人ではなく、企業が相手になることもあります。

●履行する年月日
念書に書いた約束を履行するのがいつなのかという内容です。

●履行する場所
アパート等の賃貸契約であれば、その所在地も記載しましょう。それ以外の場合は念書を書く人の住所を書きます。

●内容
何についての約束かを書きます。機密を漏らさない、過失に対しての反省、借金の返済などの内容が一般的です。

●念書を作成する日付
いつ作成した念書なのかという記録になります。

●念書を書く人(約束を履行する人)の氏名
説明するまでもありませんが、最も大切な内容です。約束を守るのは誰なのか、はっきり書くようにします。

●署名・押印
約束の履行者本人が記載したという証明です。

上記を踏まえ、一般的な念書のフォーマットを幾つかご紹介します。

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