評価される社会人になるには? 入社前に知っておきたい、「学校」と「会社」での評価の違い

2017/11/06

入社準備

4.「ルールを守る人の評価が高い」から「ルールをつくる人の評価が高い」に変わる

学校はルールを守る人がほめられたと思いますが、会社では「みんなが納得できるルールをつくること」が重要です。言われたことに従うだけではなく、上司や先輩も含めてうまく人を動かすことのできる人になる必要があります。

5.「短期評価」から「長期評価」に変わる

学校はせいぜい3年、長くても6年程度で卒業ですが、会社は3年経ってようやく独り立ちというレベルです。なんといっても定年まで働くとすれば、働く期間は30年、40年ですからね。そういう意味では、どんな大学に通ったかは、入り口がちょっと違う、という程度の差です。

ここまでに紹介した内容を踏まえて、「会社」で評価される人間の特徴を端的にまとめると、次のようになります。

1 自らの「貢献度」をまわりに理解してもらうこと
2 上司や先輩、同じチームの仲間にとって「メリットのある人物」になること
3 あいまいな「評価軸」を正しく理解すること
4 みんなが納得するルールをつくること
5 そして、その4つを長きにわたってやり続けること

これらを実践していくには、「コミュニケーション能力」が大きく問われます。いわば、社会人として働くということは、いかにコミュニケーションのスキルを身につけ、磨いていくか、ということでもあります。そして、そのスキルの高さは、あなたの仕事を通した成長を示すバロメーターにもなるのです。

文・安達 裕哉
1975年東京都生まれ。筑波大学環境科学研究科修了。世界4大会計事務所の1つである、Deloitteに入社し、12年間コンサルティングに従事。在職中、社内ベンチャーであるトーマツイノベーション株式会社の立ち上げに参画し、東京支社長、大阪支社長を歴任。大企業、中小企業あわせて1000社以上を訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。その後、起業して、仕事、マネジメントに関するメディア「Books&Apps」(読者数150万人、月間PV数200万)を運営する一方で、企業の現場でコンサル ティング活動を行う。


『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」は どう身につければいいのか?』http://www.njg.co.jp/book/9784534055170/
コミュニケーション能力とは何か、どう身につければいいのか? 1000社以上を訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をし、150万人の琴線に触れた人気サイトBooks&Appsを運営する著者がその答えや暗黙ルールを明らかにします。


※この記事は、『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』のP51~56の内容をもとに、就活生の読者向けに再編集したものです。

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