スーツの着こなしのポイント 「スマホをポケットに入れっぱなし」はNG!【デキる新人になる! ビジネスファッションのキホン】

2017/10/10

身だしなみ・ビジネスアイテム

スーツの着こなしのポイント

何でもありの私服のファッションと違い、基本的にスーツしかないビジネスファッション。スーツはとてもよく考えられていて、適当に選んでもそれなりに決まる私服よりもずっと楽なスタイルです。でも、そんな楽なはずのスーツの着こなしで思わぬ損をしている人も少なくありません。スーツの着こなし本『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』著者、石徹白未亜(いとしろ みあ)が、たまに見かける「損」なコーディネートを紹介します。

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■スーツの着こなしの基本1 靴下は『黒子』でいい!

まずは靴下です。「スーツの着こなしの話なのに靴下?」なのですが、特に夏場において、「靴下」で損をしている人をよく見かけます。特にファッショナブルにスーツを着たい人がやってしまいがちなのが、「靴下短い、もしくは靴下履かない」スタイルです。足首で地肌がばっちり見えてしまっている、石田純一さんスタイルですね。

さすがに上下揃いのスーツを着ているときや、堅い職場に勤めている方で足首を出している人は見かけません。ですが、比較的カジュアルめに、ラフな着こなしも許されている雰囲気の職場で、かつ、上下揃いのスーツでなくジャケパン(紺色のジャケットと灰色のスラックスで合わせるようなスタイル)や、夏場、ジャケットを着ないでシャツにスラックスのスタイルの場合、足首を出している方をたまに見かけます。

そのような方はなぜ足首を見せてしまうのかと言えば、おそらく「雑誌やファッションサイトにそのような着こなしが出ていて、それをおしゃれだと思った」からでしょう。実際にファッション誌やファッションサイトを見ると、ジャケパンスタイルで足首を出したモデルが、オフィス街を颯爽と歩いている写真があったりします。海外のファッションスナップでも足首を出したジャケパンスタイルはよく見ますし、そんな美容師さんやアパレル店員さんも実際、よく見かけます。

美容に関する仕事をしていたり、ファッショナブルなふるまいをすることが求められる職場に就いているならば、本人もばっちりキメていることは、「仕事」であり正しいふるまいです。おしゃれじゃない美容師さんや服屋の店員さんのファッションアドバイスは説得力に欠けるでしょうから、これらの方々はオシャレな着こなしをするのが仕事の重要な一部です。

しかし、そうではない多くの業種、職種に就いている人にとっては、「足首を見せる」などに代表される攻めた着こなしはオシャレどころか「カジュアルすぎる」と減点ポイントになるかもしれない、ということは覚えておいて損はありません。

念のため付け加えておきますが「スーツで白い靴下」はやってはいけません。靴下は黒、紺、グレーなど、スーツか靴の色に合わせます。また、学生が履くような、ぼってりとした厚い靴下を履いているビジネスマンは、残念ながらたまに見かけます。ですがこれも紳士服店に行けば普通に売っている、ビジネス用の薄手の靴下にしましょう。休日と仕事日の靴下を同じにしたい! とめんどくさがらず、きちんと分けましょう。

たまにファッションサイトなどで「柄物の靴下(アーガイルなど)を履いて、ちょっと足首を主張するのが男のさりげないおしゃれ」みたいに紹介されていたりもしますが、こちらも先ほどの「足首見せる」をタブーとしたのと同様に、靴下の柄は「余計」な要素です。靴下は無地で十分というより、無地が極上です。「一部のファッショナブルな業界の人がしていることを自分はそのまま真似していい業種、職種なのか?」という視点は、社会人である以上忘れないでおきましょう。

同じ靴下を大量に買えば、例えば片足に穴が開いても別のものと組み合わせて使い続けられますし、何より、同じ靴下が大量にあると、洗濯物を乾かしたあと、どの靴下がどの靴下とペアだったか探す「神経衰弱」の工程がなくなって楽ですよ。

次のページスーツの着こなしの基本は「ポケットに重いものを入れない」

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