ETFとは? 仕組みやメリット、買い方を解説

2017/09/20

投資・ローン

●ETFのデメリット1 投資できる金額の単位が投資信託より高くなる

投資信託は最低で100円(販売会社による)から投資可能と、非常に小額で始めることができます。しかしETFは上場されているため、株と同じく最低購入単位が決められており、例えば市場価格が100円のETF銘柄でも最低購入単位が100株単位であれば、100円×100株=1万円と投資金額が大きくなります。

●ETFのデメリット2 大きなリターンが見込めない
日本で上場されているETFは株価指標と連動するように商品設計がされているため、大きく値崩れすることが少なく、その安定性が魅力です。しかしその分大きく値上がりすることもあまりないため、大きなリターンを求める人には物足りなさを感じてしまいます。

●ETFのデメリット3 利益が自動的に投資されない
投資信託は保有している人に対して配当(分配金)が出ます。この配当金は引き出さない限り(契約時に受取と自動再投資のコースを選ぶ場合もあります)は手数料は掛からない形で自動で再投資され、いわゆる複利でさらに利益を増やしていくことができます。ETFも同じく配当金が出るのですが、自動的に再投資されないため、配当金を手動で再投資しないといけません。その場合、手間だけでなく手数料も掛かってしまいます。

●ETFのデメリット4 純資産価額より低い金額の売買になることがある
銘柄の純資産価額を基に価格が決まる投資信託と違い、ETFの価格は市場が開いている時間は、買い手と売り手の需要で常に値動きします。そのため、買い手が多い場合は価格も上がり、純資産価額以上の金額で売れることがあります。しかしそれとは逆に、買い手が少ない場合は純資産価額よりも低い金額でしか売れないことも出てきます。

ETFはこうしたメリット・デメリットがありますが、「株と投資信託の特徴を併せ持った商品」と考えるとわかりやすいかもしれません。

■ETFを買うにはどうすればいい?

ETFは通常の株取引と同じですので、まずは証券会社など株取引を行う会社に口座開設をしないといけません。運転免許証やマイナンバーのわかる書類などが必要になるので、申し込み前に準備しておくとスムーズです。

口座開設申し込みはインターネットと郵送の2種類があり、インターネットの方が時間がかかりません。その後、「口座開設通知書」が送られてくるので、その案内に従って口座に入金します。入金が確認されたら、これで取引が可能です。あとはその証券会社の売買専用のページに入り、ETFを選んで購入するだけです。「株取引」と聞くと難易度が高そうに思えますが、そこまで難しいものではありません。

もしETFを購入目的で証券会社に口座を作る場合、「手数料」はできるだけ安いところを選びましょう。インデックス型のETFは上でも説明したように安定しているものの、大きなリターンが見込めない商品であるため、より利益を得るのならば手数料の部分をできるだけ削ぐのが大切です。

ETFとはどんな特徴を持つ投資商品かについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。メリット・デメリットをしっかりと理解すれば初心者でも扱いやすいため、これから投資を始めたいという人にうってつけです。アルファベット3文字の表記だと、なんだか小難しい気がして敬遠してしまいそうですが、ぜひ投資の入門として覚えておいてください。

(中田ボンベ@dcp)

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