「インフレ」とは? 意味とメリット・デメリットを詳しく紹介!

2017/09/21

投資・ローン

■インフレのメリット・デメリットは?

インフレになると経済状況がよくなり、お給料も上がるなど、メリットは多くあります。特に日本の高度成長期のような緩やかなインフレは、国の経済を大きく成長させるためには重要といえます。
また、インフレによって物価が上がると、その国のお金の価値が下がります。日本円で例えると、円安になるということです。ドル円相場で考えた場合、1ドル=100円だったものが1ドル=120円になるということですから、ドルを持っている人にとってはお得ですよね。例えば海外の人たちは、日本を訪れるメリットが上昇するため、訪日観光客が増えるのです。インバウンドが増えれば、それだけ観光業界も潤います。これもメリットといえるでしょう。

しかしインフレが加速することで、今度は物価が上がり過ぎるというデメリットも出てきます。物価の上昇と景気の上昇のバランスが崩れてくると、どこかで頭打ちとなります。そうすると、これまでと違いお金を使わなくなるため、供給が上回り、今度は物価が下がっていくのです。この「物価が下がり続ける現象」をデフレ(デフレーション)と呼びます。日本でも長い間インフレが続きましたが、バブル崩壊以降にデフレに突入。現在もデフレ脱却に向けてさまざまな政策が打ち出されていることはみなさんもご存じでしょう。

また、インフレもハイパー・インフレーションのような急激なものになった場合、物価だけが急激に上昇するため大混乱を巻き起こすことも。例えばここ数年で大きな問題になっているベネズエラのハイパー・インフレ。石油輸出産業が国の根幹を支えていましたが、石油価格の下落によって財政インフレが起こり、例えばパンの価格が2年間で100倍になるほどの状況になっています。インフレはメリットもありますが、こうしたデメリットもある現象なのです。

インフレとは何かについて解説しましたがいかがでしたか? 今回は「インフレとはどういった現象のことなのか」をご紹介しました。インフレは、反対の現象であるデフレとともに基本的な経済用語ですので、ぜひ意味を覚えておき、「インフレとは?」と聞かれたときにしっかり答えられるとベストです。

(中田ボンベ@dcp)

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