労災保険とは何? 社会人なら抑えておきたい基礎知識を知ろう

2017/08/18

保険

労災保険とは?

勤務時間内、仕事をしているときに、事故に巻き込まれたり、けがをしたりした場合には、「保険」が適用されます。この保険は一般に「労災」と呼ばれますが「労災」は「労働者災害補償保険」の略です。今回は「労働者災害補償保険」とは何かについてご紹介します。

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■「労災保険」とは労働時間内のけが・病気に備える保険!

労災、労災保険といわれるのは「労働者災害補償保険」のことです。この労働者災害補償保険(以下は労災保険と表記)と雇用保険を合わせて一般に「労働保険」といいます。労災保険は『労働者災害補償保険法』を基に制度化されています。

同法によると、

労働者災害補償保険は、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため、必要な保険給付を行い、あわせて、業務上の事由又は通勤により負傷し、又は疾病にかかつた労働者の社会復帰の促進、当該労働者及びその遺族の援護、労働者の安全及び衛生の確保等を図り、もつて労働者の福祉の増進に寄与することを目的とする

となっています。つまり労災保険は、労働者がその労働時間内にけがをした、病気になったといった場合に補償を受けるためのものなのです。

■「労災保険」の加入は義務です!

労働者が不安なく働けるようにするものですので、労災保険への加入は義務となっています。ただし労働者個人で加入するものではなく、雇用保険と同じく「事業主が加入して、雇用している労働者それぞれに適用されるもの」です。

「労災保険料」は事業主が給与より天引きで徴収し納めます。ただし、労災保険料率は、その事業の種類によって異なっています。例えば、建設事業の「水力発電施設、ずい道等新設事業」(ずい道とはトンネルのことです)では「79/1,000」、その他の事業の「通信業、放送業、新聞業又は出版業」では「2.5/1,000」という具合です。労働時間内に行う業務の危険性がそれぞれの業種によって違うからですね。

また、労災保険の加入要件は特に設けられていません。ですから、派遣などの非正規社員、またアルバイトだから加入できないといったことはありません。その事業所で働く労働者全てに等しく加入・適用されるのです。

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