「ほめの達人」に聞いた! 後輩を伸ばす上手なほめ方

更新:2017/06/09

対人マナー

●「ほめる・認める」ことの効能を試した実験

管理職(上司)を、

1.ほめる・認める研修を行い、実践してもらう
2.何もしない

の2つのグループに分けた。
半年後に、1・2のグループの部下に内発的モチベーションの調査をしたところ、
1のグループの部下の内発的モチベーションは、2のグループの部下と比べて有意に向上した。
※この実験は『承認とモチベーション』著・太田肇(同文館出版)に紹介されています。

――そんな実験があるんですね。

松本さん さらに興味深いのは、2のグループを「35歳以上の部下」「35歳未満の部下」に分けてデータを調べた結果です。この2つを比べてみると、「35歳未満」での内発的モチベーションの下がり幅がより大きいものだったのです。

つまり、若い世代のみなさんには「ほめる・認める」ということがとても大事で、それがないと年配のみなさんと比べて、モチベーションは大きく下がってしまう、ということです。

――それはたしかに興味深い結果ですね。

松本さん 現在では、離職率が問題になっていますが、やはり人材を育てるためにはどうしたらいいのか、が改めて問われているのでしょう。「ほめる・認める」ことが注目されているのは、企業がこれまでと違った取り組みをされているためだと思います。

このほかにも、ほめ達の研修を行っている中小企業では「3年間離職者がゼロを続けている」「ほめる文化で会社が活性化し売上が2年半で約130%になった」という例も聞いています。

次のページ後輩を伸ばすほめ方のコツとは?

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ