お中元の時期はいつ? 知っておきたい基本マナー

更新:2018/11/06

対人マナー

毎年6月下旬になると百貨店やネットショップなどで「お中元セール」が始まります。暑くなるころですから、タオル、ビールやそうめんなど、お世話になった人に喜んでもらえるものを選んで贈りたいですね。さてこのお中元ですが、あなたは「贈るのはいつか」「なぜこのような風習があるのか」をご存じでしょうか? 今回は、お中元の時期、目的など基本的なマナーと知識を解説します。

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■そもそも「中元」ってナニ!?

そもそも「中元」とは何なのでしょうか? 『広辞苑』『大辞林』で言葉の意味を調べてみますと……。

⇒中元
1.(正月一五日を上元、一○月一五日を下元として祝うのに対して)七月一五日の佳節。半年生存の無事を祝い、盂蘭盆(うらぼん)の行事をし、亡霊に供養する。
2.中元の時期にする贈物。
※『広辞苑 第六版』P.1813より引用

⇒中元
[道教で、人間贖罪(しょくざい)の日として神をまつった日。上元・下元とともに三元の一]1.旧暦七月一五日のこと。元来、道教の習俗であったが、のちに仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)と混同され、死者の霊を供養する。
2.1.の時期の贈り物。現在では七月の初めから一五日にかけて、世話になった人などに送る。(後略)
※『大辞林 第三版』P.1627より引用

『広辞苑』『大辞林』、両方に登場する「盂蘭盆(会)」は、旧暦7月15日を中心に、13日-16日の4日間行われる仏教行事で、いわゆる「お盆」のことです。このように「中元」は、元々は道教のものだったのが仏教の「お盆」と結び付き、贈り物をする風習として根付いたわけです。旧暦の7月15日ですから、現在では新暦で8月15日をお盆とすることが多いですね(そのまま7月15日とする場合もあり)。

調べてみますと、昔は「お中元」の贈答も、東日本では7月頭から中ごろまで、西日本では8月頭から中ごろまでと、行われる時期が分かれていたようです。東日本は旧暦の日付けのまま、西日本では新暦に置き換えて行われていた(現在もそのままの地域があります)、と考えられます。

現在では、7月頭から中ごろまでに、お世話になった人・会社などに感謝の気持ちを込めて贈り物をするのが一般的なようです(地域差があります)。

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