「拙宅」とは?意味と使い方を例文つきで解説!

更新:2024/02/09

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時代劇などで、よく「拙者」という言葉が使用されていますが、「拙宅」という言葉をご存知でしょうか。ビジネス用語で「拙宅」を使ったことはありますか?

「拙宅」の読み方どころか、そもそも「拙宅」がいったい何のことを指すのか分からないという方もいるかもしれませんね。実はこの「拙」が重要なポイントです。この機会にぜひ「拙宅」のことを知り、ビジネスでも使えるようになりましょう

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「拙宅」の読み方と意味とは?

「拙宅」は「せったく」と読み、その意味はずばり「自分の家」のことです。

「拙宅」の「拙」は、自分に関することを謙遜していう時に使います。つまり時代劇の「拙者」は相手に対して自分のことをへりくだり、「拙者」と使っているわけです。同じように「拙宅」は、自分の家を自慢しないで謙虚に使うことで、相手への尊敬にもつなげている言葉なのです。

「拙宅」の使い方

自分の家のことを相手に伝えるとき、普通はなんというでしょう。自宅、我が家、親しい友人なら「ウチ」でもいいでしょうね。でもビジネスでは、相手が目上の方や上司などの場合「ウチ」を使うのは失礼に感じられます。

ビジネスでは自宅のことを紹介する時に、自宅をへりくだって伝える言葉として、この「拙宅」という言葉を使用します。ですから使う相手としては、目上の人や上司、取引先など立場が上の人になります。

また、直接言うシーンだけでなく、もちろん挨拶状などにも使えます。引っ越した際の礼状の添え文に、「ぜひ拙宅にお立ち寄りください」と自宅を指すのに使うといいでしょう。

「拙宅」は女性でも使える?

「拙宅」と似た言葉で、時代劇に出てくる「拙者」(せっしゃ)という言葉がありますね。この「拙者」は武士達が自分のことを指す言葉として使っていました。そのため「拙宅」の方も男性のみが使える言葉?と考えてしまうかもしれません。

ですが、実は「拙宅」の方は女性が使っても問題ない言葉です。とはいえ「拙者」と響きが似ているため、女性としては少々ためらってしまいますよね。

そこで女性におすすめなのが「小宅」(しょうたく)という言葉。こちらも「拙宅」とほぼ同じ意味で使うことができます。女性はこちらも合わせて覚えておくと便利です。

「拙宅」を使った例文

具体的には、どんなふうに「拙宅」を使用すればいいのでしょう。例文を参考に、いろいろなシーンに合わせて使ってみましょう。

(例文1)
花好きの上司と通勤時に出会い、花の話題になった。
「小さい庭ですが、拙宅でもやっと○○が咲き始めました…。」

(例文2)
偶然散歩中に、取引先の関係者に出会った。
「この近くに住んでいますので、今度拙宅にもぜひお立ち寄りください。」

「お立ち寄りください」は「拙宅」とペアで覚えておくと便利な表現です。ほかに「足をお運びください」「いらしてください」などもありますが、「お立ち寄りください」は押しつけがましくなく、より使いやすいのではないでしょうか。

「拙宅」と意味が似ている類語

「拙宅」と意味が似ている類語

「拙宅」と意味が似ている類語には、次のようなものが挙げられます。

・拙家(せっか)
・小宅(しょうたく)
・小家(しょうか)

このうち「小家(しょうか)」には「小さい家」「貧しい家」といった意味があり、ややへりくだり過ぎる感もあります。もし「拙宅」を言い換える場合は「拙家」「小宅」を使われるのが無難でしょう。

「拙宅」の反対語は?

「拙宅」の反対語、つまり対義語には次のようなものが挙げられます。

・お宅(おたく)
・ご自宅(ごじたく)
・貴宅(きたく)

拙宅が自分の家をへりくだっていう言葉なので、その反対は「相手の家に敬意をあらわす言葉」ということになります。上記3つのうち1つ目の「お宅」が一番カジュアルで、3つ目の「貴宅」が最もフォーマルな印象となります。

ビジネス上の挨拶状などには「貴宅」を上手に使えるようになると、印象UP間違いなしです。くれぐれも「拙宅」「貴宅」を逆に使ってしまうことのないよう、ご注意くださいね。

まとめ

「拙宅」とは自分の家のことをへりくだっていう言葉であることが分かりました。使い方としては、立場が上の人に対して使うというのが基本です。女性でも使ってOKというのは少々意外だったかもしれませんね。

「拙宅」はあまり多く耳にする言葉ではないため、使い慣れないうちは「話す」よりも挨拶状などに「書く」方がハードルは低めです。そのうち目上の人との雑談でも使えるようになってきます。「拙宅には猫がおりまして」など、あなたの自宅のことを話す時には、是非思い出して使ってみてください。


(マイナビ学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

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