「ご教示願います」は、やり方や方法、手段などを教えてもらいたいときに使います。
自分が知らないことを経験のある人、知識のある人にそのことについてのアドバイスを乞う意味を含んでいるのです。
「教えてください」という意味とも取れますが、ビジネスシーンでは一時的に分からないことが出てきたときに解決を図るために方法などを聞きたい時によく使われます。
具体的な使い方と類似表現との違いを紹介します。
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「ご教示願います(ごきょうじねがいます)」の意味は、「やり方や方法、手段などを教え示すことをお願いする」です。
自分が知らないことについて、経験のある人、知識のある人にアドバイスを乞う意味になります。
「教えてください」だと稚拙なイメージを抱く人もいるため、ビジネスシーンでは「教えてください」よりも「ご教示」を使う場合が多いです。
ちなみに「ご享受」という誤字を使う人がいますが、恥ずかしい間違いです。気をつけましょう。
ビジネスシーンでよく使われる「ご教示願います」ですが、このまま使うのは上司や社外の人に対して失礼にあたります。
「ご教示」に続く「願います」に「強制されているように感じる」「上からモノを言われているように感じる」「モノを頼む人の態度に感じられない」などのよくない印象を持つ人がいるのです。
同じ理由で「ご教示ください」も上司や社外の人に対しては不適切とされています。
上司や先輩、社外の人に教えてもらいたいことがある場合に使える「ご教示願います」の言い換え表現を覚えておきましょう。
などの言い換え表現が一般的です。
また、教えて欲しいのではなく指示が欲しい場合は、わざわざ「ご教示」を願う必要はなく「ご指示を仰ぎたく存じます」のように言い換えましょう。ケースバイケースで使い分けた方がコミュニケーションがスムーズになりますよ。
「ご教示願います」が使われるビジネスシーンには、申請書や登録書の書き方がわからないときなどがあります。取引先とのやりとりの中で、内容や手順、状況、対処の方法などを聞きたいときにも使われることが多いです。
「ご教示願います」は、メールで使われることが多く、話し言葉として使われるシーンは少ないです。話し言葉では「お教えください」「ご指導をお願いいたします」「ご指示を仰ぎたくお願い申し上げます」などが適切なケースが多いです。
「ご教示願います」を使った例文をいくつか紹介します。実際にビジネスメールなどを送る際に参考にしてみてください。
「ご教示願います」ではなく、「ご教示」+「いただきたく」で使用するケースが大半です。例文を紹介します。
「申請書の書き方につきまして、ご教示いただきたく、お手隙の際にお願いいたします」
「〇〇のプランに申し込む場合の手順について、詳細をご教示いただければと思います」
「貴社のご都合がつく日程を、いくつかご教示いただけますと幸いです」
「お忙しいところ大変恐縮ですが、ご教示いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます」
「ご教示いただきありがとうございます」は、誰かに何かを教えてもらった場合のお礼メールに使用します。
「先日は(教えてもらったこと)についてご教示いただきありがとうございました。おかげさまで(教えてもらったことで助かったこと)。」
がテンプレートです。
「ご教示いただきありがとうございます」を使った例文を紹介します。
「先日は資料データの詳細につきましてご教示いただきありがとうございました」
「先日は、お忙しい中、申請書の提出方法についてご教示いただきありがとうございました」
相手がわざわざ自分のために時間をとって教えてくれたことに対する感謝の気持ちが伝わるようにしましょう。
「ご教示願います」と似ている言葉として、「ご教授願います」という表現があります。
「ご教示」が比較的簡単な手順や内容、方法や知識を教えてもらうときに使われるのに対して、「ご教授」はそれより長いスパンで継続的にものごとを教わっていくときに使われると認識しておくと使い分けしやすくなります。
「ご教授」は、スキルや技術を磨くための指導をお願いする場面で「〇〇をご教授ください」「〇〇をご教授願います」といったかたちで使われます。
実際に「ご教授願います」を使った例文をいくつか紹介します。
「今後とも末永くご教授いただけますと幸いです」
「先輩に5年に渡ってご教授いただいたおかげで一人前になれました」
「貴社で培われた生産技術のノウハウを、ぜひ弊社にもご教授ください」
「ご教示願います」の意味と使い方を例文付きでご紹介しました。
「ご教示願います」は、目上の人や社外の人に使用するとマナー違反と取られる場合があります。「願います」ではなく「いただきたく」と一緒に使うようにしましょう。
また、ご教示とご教授は似た言葉ですが、それぞれの意味合いが違います。使い分けができないと社会人として恥ずかしいので、混同して使うことがないようにしましょう。
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