「拝受」「拝受いたしました」の正しい意味と使い方

2021/10/20

電話・メール


「拝受」は、「受領する」という意味のある言葉です。上司や取引先など目上の人に対して使用します。

ビジネス用語は、意味と使い方を押さえておかないと思わぬ恥をかいてしまうことがあります。「拝受」もその一つです。自分が使用する場合と自分が使用された場合の対応について覚えておきましょう。

この記事では拝受の意味と使い方、言い換え表現についても紹介します。

▼こちらもチェック!
【例文つき】スグ使えるビジネス用語・カタカナ語80選! ビジネスシーンに頻出の用語一覧

「拝受」の意味とは

「拝受」は「受領する」という意味のある言葉です。「受領」の謙譲語が「拝受」であると覚えておくといいでしょう。

受領という言葉は「品物やお金を受け取る」という意味を持ちます。受領という言葉を分解すると、

「受」……受け取ること
「領」……大切なもの

となります。

「拝受」は社内なら上司などの立場が上の人に対して使う

「拝受」に使われている「拝」には、拝んだり、おじぎをしたりという意味が込められています。これ自体が目上の人に敬意を払うために使われる意味を持つ漢字です。

「拝受」は部下や後輩などの立場が下の人には使用しないという点を覚えておきましょう。

「拝受いたしました」は二重敬語だが使用してもかまわない

「拝受」は謙譲語の意味合いを持ちます。また、拝受いたしましたの中にある「いたしました」の「いたす」は、「する」の謙譲語です。

「拝受」+「いたしました」で「つつしんで受け取りました」という意味になります。

二重敬語にはなりますが慣用表現として一般化しており、「拝受いたしました」の表現で使用されることも多いです。

ちなみに、尊敬語は、相手の動作や行動を高めるために使用されますが、謙譲語は相手にへりくだるために使用すると考えると覚えやすいです。

「貴信拝受」はビジネスシーンで使われる漢語

拝受と一緒に使われる言葉に「貴信(きしん)」があります。

  • ・7月7日付貴信、拝受いたしました
  • ・貴信による〜〜の件……

のように使われ、「あなたからの便り」の意味です。見かける頻度は少ないものの、相手からの便りを敬う言葉であることは覚えておきましょう。

「拝受」「拝受いたしました」が使われるシーンと例文

「拝受」は、日常会話ではなくビジネスシーンでよく使われます。

たとえば、大切なクライアントから送られてきた書類に対し相手方からメールで「あの書類、届いたでしょうか?」と、問われた場合に、「拝受しました」「確かに受領いたしました」と返信する場合に使われます。

このとき、「拝受しました」+「ありがとうございました」のようにお礼の一言もつけて使われるケースが大半です。

送付された発注書に対する返事としての「拝受」

「発注書を送付しました」に対する返事として「拝受します」と返信する場合があります。

「拝」が付く表現には目上の人に対する敬う心が表れています。身近な人や親しい人に使用するとおかしな表現に聞こえる場合もあるため、ここ一番で印象付けたいときに使用するほうが無難な場合もあります。

ご査収くださいの返事としての「拝受」

「よろしくご査収ください」に対する返事として「拝受いたしました」と返信する場合があります。

「ご査収ください」には「受け取ってお調べください」と、いう意味が込められています。「ご査収ください」の返事として「承知いたしました」と、返信してしまうことが多いという人もいるのではないでしょうか? 

例文のような「受領しました」や「拝受いたしました」がより正しい使い方です。

「拝受いたしました」の連絡に返信は必要?

たとえば、資料を送付したお客様から「資料ありがとうございました。拝受いたしました」とメールで返信があった場合、受領連絡に対する返信が必要かどうか悩むケースがあります。

返信の要・不要は「拝受いたしました」と連絡をくれた方との関係性によりますが、返信をするとしたら

  • ・ご連絡ありがとうございます。資料に関して不明点等ございましたら、ご連絡くださいませ
  • ・ご丁寧にありがとうございます。当日お会いできるのを楽しみにしております

のような形で、「拝受の連絡をしてくれたことに関するお礼」「資料などについての補足や今後についてのフォロー」を伝えるといいでしょう。

「拝受いたしました」の類義語と言い換え表現

「拝受いたしました」の類義語や言い換え表現について紹介します。

  • ・頂戴しました
  • ・受領いたしました
  • ・賜りました
  • ・拝領いたしました

最後に紹介した「拝領いたしました」は、「大切なものをもらうこと」という意味なのですが、使用頻度は高くありません。

「頂戴しました」「受領いたしました」「賜りました」の中からその場に適した表現を選ぶといいでしょう。

「拝受」の反対語は「拝辞」で「お断りする」の意味

「拝受」の反対語は「拝辞(はいじ)」で「お断りする」「辞退する」という意味です。

  • ・せっかくのご推薦ですが、拝辞いたします

のように使います。

「拝受」をきっかけに自分のビジネス用語について見直してみて

「拝受」「拝受いたしました」についてご紹介しましたが、誤った使い方をしていませんでしたか? 

ビジネスシーンでは意外に間違って使われている敬語がたくさんあります。これを機会に、自分が使用している敬語が正しいのか見直してみてはどうでしょう。

「ご健勝」「承服」「拙宅」……ビジネスでは普段なじみのない敬語を使うシーンがたくさんありますね。間違って使ってしまうと、ビジネスマナーのなっていない人と思われてしまう可能性も……。ビジネスシーンで頻出の敬語をチェックしましょう!

▼こちらもチェック!
【例文つき】もう間違えない! 定番ビジネス敬語一覧 ビジネスで使える敬語25選
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/44376

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ[PR]

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ [PR]

    イベント

    もっと見る