「なるほど」は失礼!? ビジネスで使える正しい敬語表現とは? 【もう間違えない! 定番ビジネス敬語集】

更新:2023/09/13

対人マナー


「なるほど」という言葉は、ビジネスシーンでも使いやすい言葉です。

しかし、 目上の人に使う場合は注意が必要であり、無礼な人だと思われないために工夫が必要です。

もちろん、「なるほどですね」など敬語にしたとしても、丁寧な言葉になるわけではありません。

この記事で「なるほど」の使い方について確認し、目上の人に使用したい時はどの言葉を使用すればよいのか、理解しておきましょう。

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「なるほど」の本来の意味とは?

「なるほど」は、 同意したり納得するときに使う感嘆詞です。

自分の知らなかったことを相手に教えてもらった時なども「なるほど」と使うことができるので、使い勝手の良い言葉として知られていますね。

例えば相手の言うことにたいして「なるほど」と使うことで、 柔らかく承知した意味を示すこともできるため、簡単な相槌にも使えます

親しい友人間であれば「なるほどね~!」などと使うことで、簡単にほめる言葉にもなります。

非常に便利な言葉ですね。

「なるほど」の印象とは?失礼に感じる?

「なるほど」という言葉は、 相手に対して同意や納得した気持ちを表現するときに使います

目上の人に使用しても失礼ではありませんが、上から目線の傲慢な口調と受け取られる恐れがあるので、ビジネスシーンで軽々しく使わない方が賢明です。


また、同意や納得を表す「なるほど」という言葉には、当然ながら相手の考えや意見に対して「評価を下した上で同意する」という意味合いを含むことになります。

そのため、 ビジネスシーンでは「失礼」にあたるので、たとえ目上の人でなくとも使用には注意が必要かもしれません。


さらに、「なるほど。しかし……」と相手の意見に対して反論する場合にも使われることから、「含みがある」ととられてしまう可能性もあります。


最近では相づちとして「なるほど」が多用される上、「ですね」をプラスして「なるほどですね」とする人が増えてきています。

これは「なるほど、そうですね」を略した形で、「ですね」をつけることで丁寧にしようとしたものですが、敬語でもない上、文法的にも誤りなので使用しないほうが良いでしょう。

「なるほど」の代わりに何を使う?

ビジネスシーンでは、 「なるほど」のかわりに「はい」「わかりました」「承知いたしました」「おっしゃる通りです」という言葉を使用しましょう。


もしも「なるほど」という言葉が出てしまった場合は、「なるほど、おっしゃる通りですね」「なるほど、承知いたしました」と続けると相手に失礼になりません。


また、相づちにはシンプルに「はい」を使用するか、うなずきだけでも違和感はありません。

その上で、「確かにその通りです」「おっしゃる通りです」「私もそのように感じております」と続けるのが望ましい言い方です。

ただし、いくらビジネスに向いた言い方でも、「はい」や「おっしゃる通りです」を多用すれば真実味が薄くなるので、適度に使用するようにしましょう。

「なるほど」の言い換え例文

ビジネスシーンで「なるほど」と感じたとき、どのように言い換えることができるのか例文をご紹介しましょう。

<例文1「なるほど……なるほど……そうですか」→「はい……はい……左様でございますか」

上記はビジネス相手に対する相づちの言い換え例ですが、比較的シンプルなので言い換えに手こずることはないでしょう。 


  <例文2> 上司:「……。こんなことじゃ、こまるんだよね」 部下:「おっしゃる通りです。申し訳ございませんでした」

 このように、 上司やビジネス相手から落ち度や失敗を指摘されたときに「なるほど」と返答すると、相手をさらに怒らせてしまう恐れがあります

素直に非を認め、謝罪の言葉を続けるようにしましょう。

「なるほど」を英語でいうと?

「なるほど」を英語でいう場合、さまざまな表現方法があります。

真っ先に思いつくのは「I see.」かと思いますが、ネイティブの方と話す際により近づける言葉をご紹介しますね。

カジュアルに言うなら「Got it.」

海外ドラマや洋画などでよく出くる「Got it.」は、「なるほど、わかった」といった意味が含まれています。

どちらかというと カジュアルな表現方法で、友達や家族に使う場合が多いですね。

ビジネスシーンで使用することも可能ですが、より丁寧に伝えたい場合は「I got it.」と使うと尚良いでしょう。

より丁寧に使いたいなら「That makes sense.」

「なるほど、分かりました」ではなく、どちらかというと「そういうことか!」「知らなかった!」といった意味を含ませたい場合は「That makes sense.」を使うと良いでしょう。

この英語表現は、 ビジネスシーンでもプライベートでもどちらでも使用することが可能です。

「なるほど」をうまく使いビジネスに合わせた日本語を使おう!

「なるほど」はとても便利な言葉ですが、使わない方が適切な相手もいることを知っておきましょう。

また、使いやすいため常套句として乱用しがちなので、短いやりとりをするメッセ―ジなどでは言い換えた表現を取り入れるようにすると、印象がスマートになります。

ビジネスシーンでは、 日本語の使い方が少し変なだけで信用を落とすことにつながりかねません

意識して使用できるよう、心がけていきましょう。

文・マイナビ学生の窓口編集部

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