前株、後株の意味とは? ビジネスでの使い方と例文

更新:2024/04/25

ビジネス用語

ビジネスシーンで「前株 後株」という言葉を耳にして困っていませんか。はじめて聞くと何のことか分からないかもしれませんね。

ですが、社会人としては「前株 後株」は是非知っておきたい言葉。その漢字のとおり「株」が前につくか後につくかという簡単なことですので、この機会に覚えてしまいましょう!

今回は「前株 後株」の意味と使い方例文のほか、両者にどんな違いがあるのか、起業するならどっちがいい?といった疑問にもお答えしていきます。

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前株、後株の意味とは?

前株(まえかぶ)、後株(あとかぶ)の「株」とは「株式会社」のことです。

日本の企業は、株式会社○○というものもあれば、○○株式会社というものもありますよね。その際、株式会社という言葉が企業名の前に来ることを「前株」、後ろに来ることを「後株」といいます。

これはどちらが正しい、というものではなく、それぞれの会社が企業名として決めているものです。前株の企業に対して「○○株式会社」と間違えたりすると大変失礼になるため、十分気をつけましょう。

前株、後株の違いとは

「前株」は株式会社が企業名の前、「後株」は株式会社が企業名の後であることが分かりました。ではなぜ前についたり後についたりするのでしょう。何かルールがあるのでしょうか。

実は、前株と後株には法的な違いはありません。会社法では、企業名(商号)の中に「株式会社」を入れることというルールを定めているのみです。

●会社法 第六条2

会社は、株式会社、合名会社、合資会社又は合同会社の種類に従い、それぞれその商号中に株式会社、合名会社、合資会社又は合同会社という文字を用いなければならない。
(引用:e-gov法令検索「会社法」)

つまり株式会社という文字は入れなければならないが、前なのか後なのか、はたまた中なのかその位置までは規定されていないのです。

ですから、もしあなたが会社を作ることになったら前株でも後株でも自分の好きな方を選べる、ということです。「資本金いくら以上は後株」といった違いはありません。

前株、後株はどっちがいいのか

「では社長たちは前株と後株、どうやって決めているの?」

もしあなたがこれから起業して会社を作るとしたら、前株と後株のどっちがいいのでしょうか。前述のとおり法的な違いはないため、それぞれの特徴・メリットを考えながら決めていくことになります。

前株の特徴・メリット

前株ですと「株式会社ABC」のように株式会社がまず目に入る形となります。そのため「私たちは株式会社として運営しています!」と会社としての信用度を上げやすい面があります。

そして、電話で自己紹介する際も「株式会社ABCの〜」と株式会社を先に言うことで、電話の相手は「会社名を言っている」と早めに気づきます。すると、聞き取りづらいカタカナ名でも聞き取りやすくなったりするものです。

●前株のポイント

・「株式会社」が目立つので信用度UP
・勢いのある印象を与える
・近年は前株にする企業が増えている

ちなみに当サイトを運営するマイナビも前株の「株式会社マイナビ」です。

後株の特徴・メリット

後株の方は「ABC株式会社」のように企業名がまず目に入ってきます。そのため「企業名こそ一番にアピールしたい!」とお考えなら後株の方がおすすめ。

後株は株式会社であることをことさら強調していないので、比較的落ち着いた印象となります。

●後株のポイント

・企業名を覚えてもらいやすい
・落ち着いた印象を与える
・老舗企業に多い

後株は老舗企業に多いとされています。例として、古くに創業した企業を挙げてみましょう。

・松井建設株式会社(創業1586年)
・住友金属鉱山株式会社(創業1590年)
・養命酒製造株式会社(創業1602年)

長寿企業はその実績とともに高い信頼性があるため、「実績ある企業と早く肩を並べたい!」という場合には後株にするというのも1つの考え方です。

前株、後株の書き方

前株、後株の書き方

領収書や郵便物の宛名には企業名を正しく書かなければなりませんので、その会社が前株か後株なのかしっかり確認することが大切です。

●前株の書き方例

・株式会社ABC
・(株)ABC
・カ)ABC、あるいはエービーシー

3つ目のカ)というのは、銀行振込で必要となる口座名義の入力例です。

●後株の書き方例

・ABC株式会社
・ABC(株)
・ABC、あるいはエービーシー(カ

株式会社を略した(株)は宛名に書くと失礼になることもあるため、慎重に使用しなければなりません。基本的には(株)ではなく株式会社と書くようにしましょう。

ビジネスシーンでの前株後株の使い方と例文

「前株 後株」は主に会話で使われることが多い言葉です。領収書を書く時など、正確な企業名を知りたい時に「前株ですか、後株ですか」といった具合に使います。例文を何点かご紹介しましょう。

お店で領収書をもらう時

社員「領収書は○○サービスでお願いします」
店員「宛名は前株ですか、後株ですか?」
社員「前株で」

領収書のやりとりは「前株 後株」という言葉が最も多く登場するシーンといえます。

電話などで企業名を聞き取る時

A「前株でよろしいですね」
B「はい、前株で」

正確に企業名を確認したいときにも「前株 後株」は用いられます。

口座名義の確認で

「口座名義は○○サービスで、後株ですね」

口座名義は1字でも間違っていると振込が失敗してしまいます。前株か後株かを念入りに確認している例文です。

名簿の作成で

「A社は前株で、B社は後株だから、間違えないように」

皆が目にする名簿の作成において、企業名のミスは絶対に避けたいもの。間違えやすいA社とB社について上司が注意喚起している例文です。

まとめ

「前株 後株」は企業の正式名称につながりますので、きちんと知っておきましょう。領収書をはじめ、郵便物やビジネス文書など企業名を書く機会はたくさんあります。

また、口座取引でも「前株 後株」の確認は大切。口座名義が間違っていて入金ができない、されない、ということが起こると大きなトラブルに発展しかねません。口座名義を確実に把握するためにも「前株 後株」という言葉を上手に使いこなしていきましょう。

文・マイナビ学生の窓口編集部

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