「シュリンク」とは?ビジネスでの意味、使い方を解説【例文つき】

更新:2023/11/21

ビジネス用語

日本経済は、グローバル化による競争の激化や少子高齢化、景気の停滞などにより、国内市場の「シュリンク」が進んでいると言われています。

シュリンクってよく耳にするけど何のことだか実はわからない……という人もいるのではないでしょうか。シュリンクは「縮小」という意味を持ち、ITや包装の分野でも使われる言葉です。今回はこのシュリンクの意味と使い方を例文とともに確認しておきましょう。

シュリンクとはどんな意味?

シュリンクとは 意味

「シュリンク」とは本来、英語の「shrink」で、「縮小」「減る」「少なくなる」ことを意味します。ビジネス用語では通常、市場などが小さくなることです。

またIT関連のビジネス用語としてのシュリンクは、データなどの「圧縮」やサイズの「小型化」、その小型化する技術などを意味しています。

他にもシュリンクは「萎縮」という意味に使用されることもあります。さまざまな分野で使われるシュリンクですが、基本的に「縮む」「小さくなる」というニュアンスで捉えるようにすると分かりやすいでしょう。

シュリンクのビジネスでの使い方

シュリンク 使い方 ビジネス

ビジネスシーンでのシュリンクの使い方は、縮小しつつある業界やマーケット、ビジネスモデルなどを指して「シュリンクする」「シュリンクしていく」のように使用されます。

例えば、「スマホの台頭でガラケー市場がシュリンクした」「メールの浸透により、年賀はがきや郵便事業が年々シュリンクしている」といった具合ですね。

それから、縮小しつつある業界のことを「シュリンク業界」と表現することも。残念ながら、シュリンクは「停滞」や「低迷」といったネガティブなニュアンスで使われる言葉です。

IT分野でのシュリンク

IT用語としてのシュリンクはネガティブではありません。「圧縮する」や「小型化する」といった意味で「シュリンクする」と表現します。

包装分野でのシュリンク

包装分野では、フィルムに熱を加えて収縮させ、容器にピッタリ密着させる包装技術のことを「シュリンク包装」と呼びます。

例えば人気のゲームカードの売買において「シュリンク付き未開封BOX」などと表現します。

シュリンクの例文

シュリンクの例文

「シュリンク」がどんなふうに使われているか、市場が縮小している場合と、IT業務で使用する場合の例文を見てみましょう。

市場の縮小を表す例文

上司「近頃、 A社の事業実績が下降気味なのはどうしてなのだろう?」

部下「実は請け負っている業界のマーケットがシュリンクしているので、伸び悩んでいるようですよ」

業界によって、勢いづいている業界もあれば、反対に縮小している業界もありますよね。A社の取引先は、縮小している業界にあるためA社も伸び悩んでいるという例文です。

「最近マンション価格は高値がつきやすいが、今をピークにこれからシュリンクするかもしれない」

上記はマンション市場の価格が小さくなる、つまり安くなっていくという意味でシュリンクが使われています。市場規模だけでなく、価格が小さくなるという使い方もあるのですね。

IT業務における例文

「このチップはこれ以上小さくできないのかな。もう少しシュリンクできれば、新製品に応用できるのだけれど」

生産部門から開発担当者へ、チップをもう少し小型化できれば…と相談を持ちかけているところです。

シュリンクの言い換え表現

シュリンク 言い換え表現

シュリンクを言い換えたい場合、次のような日本語表現が挙げられます。

・縮小
・減少
・萎縮
・小型化
・圧縮
・停滞
・低迷 など

そのときの文脈によって、ケースバイケースで言い換えてみましょう。

また、シュリンクと意味が似ているカタカナ言葉に「ミニマイズする=最小限にする」という言葉もあります。

ミニマイズは「コストを最小限に抑える」「リスクを最小限にする」のように、ポジティブなニュアンスで用いられることの多い言葉です。場合によっては、シュリンクからの言い換えに使えるケースもあるかもしれません。

まとめ

まとめ

IT分野でのシュリンクは、画期的な小型化技術や圧縮などを指しますが、残念ながら一般のビジネスシーンでは、事業の「衰退」や「縮小」の場面で多く使用されます。

あなたが身を置いている業界や、仕事の現場が「シュリンク」していても、ビジネスパーソンとして果たすべき役割を忘れず、しっかり対応していきたいものですね。

(学生の窓口編集部)

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