「コンセンサス」とは?正しい意味、使い方を例文つきで解説!

更新:2023/12/15

ビジネス用語

ビジネスシーンでよく使われる言葉の1つに「コンセンサス」があります。「合意」や「根回し」といった意味を持つコンセンサスですが、実際に初めて上司から言われたりすると焦ってしまうこともあるでしょう。

今回は「コンセンサス」の意味や使い方を例文とともに解説。言い換え表現や対義語もあわせてご紹介していきます。

コンセンサスの意味とは

コンセンサスの意味とは

コンセンサスとは、英語の“consensus”からくるカタカナ言葉であり、次の2つの意味があります。

1.複数人の合意、意見の一致
2.根回し


ビジネスで何らかの物事を進めるときに、関係者の合意を得ることは大切ですよね。コンセンサスとは関係者やチーム、部署や取引先などの「合意」「同意」という意味を持つ言葉です。

基本的に、合意を得る相手はチーム単位・部署単位・取引先など複数人を1まとまりとして捉え、「総意」というニュアンスで用いるのが特徴です。

それから、コンセンサスは2の「根回し」の意味もあります。つまり合意を得るまでのプロセスとして、資料を提供したり疑問点を解消したりといった事前の根回しも、コンセンサスの意味に含まれます。

単刀直入に「根回ししておく」と言うと、ともするとネガティブなニュアンスに聞こえることも。それを「コンセンサスを取っておく」とカタカナ言葉にすることで、ソフトな印象を与えることができるのです。

コンセンサス以外にも! ビジネスで使われるカタカナ語の意味をチェック!

コンセンサスの使い方と例文

コンセンサス 使い方 例文

コンセンサスの基本の使い方としては、「コンセンサスを取る」「コンセンサスを得る」という形が定番です。

ビジネスでの使用シーンは当然ながら、相手からの了承をもらいたい時、同意を得たい時に使われることになります。

「この企画、広報のコンセンサスを取らないといけないね」といわれたら、場合によっては広報の合意を得るために交渉が必要になると思っておきましょう。

また、「根回し」という意味合いで使う場合も「コンセンサスを取る」と表現したり、あるいは「コンセンサスを図る」と言う場合もあります。

例えば、会議を円滑に進めるために「会議に先駆けて先方にコンセンサスを図る」といった具合ですね。

そのほか、コンセンサスの使い方が分かる例文を何点かご紹介しましょう。

<例文1>
上司「この企画、もうA社のコンセンサスは取れてる?」


コンセンサスの使い方の定番とも言える例文です。先方の会社の同意を得ているかを上司に聞かれています。この場合、A社に話を通しているか、了承を得られているのかを上司に伝えましょう。

<例文2>
「会議でプレゼンを行う前に、上司のコンセンサスを得ておいて」


これは、プレゼンが始まる前に上司に内容の説明をして、事前に了承を得ておいて欲しいという指示です。

<例文3>
「今日の会議はコンセンサス方式で行います」


コンセンサス方式とは、全会一致で案が採択される方式
のことを指します。

多数決の方式なら反対者がいても決定できますが、コンセンサス方式は1人でも反対者がいると決定できません。

そのため事前に内容を理解してもらえるよう働きかけたり、会議当日は全員の意見をすり合わせて調整したりすることが大切になってきます。

コンセンサスの類語・言い換え表現

コンセンサス 類語 言い換え

コンセンサスと意味が似ている類語・言い換え表現をご紹介します。

・合意
・同意
・賛成
・承諾
・総意
・根回し
・アグリーメント

アグリーメントとコンセンサスの違い

アグリーメント(agreement)とは「同意」「承諾」という意味を持つ言葉です。そのためコンセンサスとは意味がとてもよく似ていますね。

両者の違いとしては、コンセンサスは複数人のグループ単位を相手に使われることが多いのに対し、アグリーメントは相手が1人の場合に使われることが多いです。

ただしコンセンサスも相手が1人の場合に使われることがありますし、現在のビジネスシーンではコンセンサスの方がポピュラーに使われている傾向にあります。

オーソライズとコンセンサスの違い

ここで関連語として「オーソライズ」もご紹介しておきます。オーソライズとは、公的な機関から「認定される」あるいは「社内の許可」といった意味で使われる言葉です。

オーソライズとコンセンサスは似ているようですが、コンセンサスは「同意」なので相手とはフラットな関係性にあるのに対して、オーソライズは相手から「認定」「許可」されるという受け身の関係性となるのが違いです。

オーソライズは単なる「合意」「同意」ではなく、相手から「認定される」「許可される」といった、より強い「承認」のニュアンスを持つことに注意しましょう。

▼こちらもチェック!
「オーソライズ」とは?意味や使い方、コンセンサスとの違い【例文つき】

コンセンサスの対義語

コンセンサスの対義語

コンセンサスの対義語としては「独断」と「裁量」が挙げられます。それぞれの意味を解説します。

●独断

独断とは他人の考えを聞かずに、自分1人だけで物事を決めることを指します。合意を取りながら物事を進めていくコンセンサスとは反対の意味を表す言葉と言えます。

●裁量

裁量とは、自分の考えで物事を判断し、処理していくことを指します。「ここはあなたの裁量に任せる」といった使い方です。


「独断」が「自分だけで強行する」ようなニュアンスとなるのに対し、「裁量」は「自分の考えに委ねられている」といったソフトな表現となります。

まとめ

コンセンサス まとめ

コンセンサスとは「合意」「同意」といった意味を持つカタカナ言葉です。上司や先輩から「コンセンサスを取っておくようにね」などと言われたら、しっかり先方の合意を取り付けるようにしましょう。

会社によって、ビジネス環境によって「コンセンサス」というビジネス用語は頻繁に耳にすることになります。実際に言われたときに戸惑わないように、コンセンサスの正しい意味と使い方を覚えておきましょうね。

(学生の窓口編集部)

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