ペンディングとは? 意味や使い方、類義語を解説【例文つき】

更新:2024/01/17

ビジネス用語

ペンディングとは? 意味 使い方 類義語

ペンディングは、時間切れのミーティングや、なかなか結論が出ないようなときに「保留」の意味で使用されるビジネス用語です。

使ってみると便利な言葉ですが、実は使い方を間違えると相手先との関係が悪化してしまう恐れも……?今回はそんなペンディングの意味と使い方例文、注意点や類義語についても解説します。

ペンディングの意味とは

ペンディングの意味とは

「ペンディング」とは、ビジネス用語では「保留」「先送り」することを意味しています。その他にも未解決、未決定などの意味もあります。

ペンディングというカタカナ語は英語の“pending”からきています。本来の意味は「宙ぶらりんで」「未決定で」「差し迫って」といった状態を指し、(手続きの)申請中や係争中であることをあらわす際にも用いられます。

日本のビジネスシーンで使われるペンディングも、英語のpendingとほぼ同じと考えてOK。例えば社内で「ペンディングになりました」と言われたら、その案件は「決定に至らなかった、保留になっている」と捉えることができます。

ペンディングのビジネスでの使い方

ペンディング ビジネス 使い方

ビジネスシーンでのペンディングの基本の使い方は、

「ペンディングする(される)」
⇒保留にする(される)

「ペンディング中」
⇒保留中

「ペンディングになる」
⇒保留になる


などが挙げられます。

使用シーンとしては、会議やミーティング、取引先との商談など何らかの話し合いがなされている場で使われることが多いです。

また話し合い以外にも、保留中になっている資料を見ながら「ペンディングになっている件〜」と表現することもあります。

それから、業務が何らかの都合でストップになった時にも「ペンディング中につき待機」のように表現するなど幅広いシーンで使われます。

ペンディングを使った例文

ペンディングを使った例文

ビジネスシーンでのペンディングの使い方を例文で見てみましょう。取引先で使用する場合と、社内で使用する場合に分けてご紹介します。

例文1:取引先との打ち合わせ

「この件は一旦ペンディングとさせていただき、社に持ち帰ります。社内で再検討して、改めてご提案させていただきます」


取引先との打ち合わせで、その場で詳細な内容まで詰めきれなかった時の例文です。その日は時間切れとなってしまいましたが、破談というわけではなく「後日改めて商談をまとめたい」といった前向きなニュアンスが感じられます。

例文2:社内での打ち合わせ

「○○社のペンディング事項を早急に検討したいので、ミーティングをしたいと思います」


例文1のような形で持ち帰った案件を、社内で練り直したい時の例文です。「ペンディング事項」と言われたら、「保留になっている事項」だと考えればいいのです。

ペンディングを使う際の注意点

ペンディング 注意点

上記のように、ペンディングは上手に使いこなせばとても便利な言葉です。だからこそ、使いすぎないように注意することも大切。ここではペンディングを使う際の注意点を2つご紹介します。

使いすぎない

1つ目は、ペンディングという言葉を使いすぎないこと。

ペンディングは「保留」「宙ぶらりん」といった意味ですから、あちこちで使っていると宙ぶらりん案件がどんどん増えてしまい好ましくありません。たとえ社内のミーティングであってもペンディングを使いすぎると信頼関係を損なってしまうかもしれません。

ましてや取引先など社外で安易に使っていると、会社としての信頼を失ってしまう恐れも。社内でも社外でも、ペンディングを何度も使用したり、乱用したりするのはNGです!

ビジネスシーンでは、やむを得ず再検討が必要な場合など、あくまで限定的に用いるべきでしょう。

ペンディングは中止ではない

そして2つ目の注意点は、中止という意味で使わない、ということ。

ペンディングという言葉を使った場合、聞いた相手は「一旦保留になって先送りになっている」というニュアンスで捉えています。「まだ続いている」のであって、中止ではありません。

ですから、ペンディングとした物事をずっとそのままにしておくのは印象がよくありません。いわゆる「延ばし延ばし」ということですね。

後日その扱い方が決まった段階で、きちんと再開していくことが大切です。

ペンディングの類義語

ペンディングの類義語

ペンディングと意味が似ている類義語には、次のような言葉が当てはまります。

・保留
・先送り
・未解決
・未整理
・先延ばし


どれも私たちにとっては比較的なじみ深く、分かりやすい言葉です。にもかかわらず、なぜあえてペンディングという言葉を使うのでしょうか。

その理由は、相手にあまり悪い印象を与えないためです。

例えば大切な取引先との会話において、「保留」はまだしも「先延ばしとさせてください」というのは聞こえが悪いですよね。

一方、「ペンディングとさせてください」というと、言い回しが少し柔らかく感じるのではないでしょうか。

それに、保留というと「一時停止」といった感がありますが、ペンディングというだけで「あれこれ試みる」という要素が含まれているように感じたりするもの。

このように本来は同じ意味でも、イメージの違いがビジネスに大きく影響することもあるのです。上手に使い分けて、より良いコミュニケーションを目指しましょう。

ただし、カタカナ言葉をあまり使わないような相手先に使うと、混乱を招くこともありますのでご注意くださいね。

まとめ

ペンディング まとめ

ペンディングとは「保留」「先送り」といった意味であることが分かりました。

ビジネスシーンにおいて、ペンディング事項は「判断や結論を先送りしているのであって、中止ではない」ことを忘れてはいけません。

最終的には中止となることもあるかもしれませんが、基本的にペンディング事項はしっかり把握し、できるだけ早めに解決するよう努めなければなりません。それがビジネスにおける信頼にもつながっていくでしょう。

先方から「ペンディング〜」と言われても戸惑ってしまうことのないよう意味をしっかり押さえ、自分でも適切に使いこなせるようになりましょう!

(マイナビ学生の窓口編集部)

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