「ペンディング」とは本来、英語のpendingが「宙ぶらりん」の状態を指すことから、ビジネス用語では、保留、先送りすることを意味しています。その他にも未解決、未決定などの意味もあります。
「先送りする」や「保留に」と伝えるのではなく、「ペンディングにしましょう」というと、言い回しが少しやわらかく感じますね。
ペンディングは、時間切れのミーティングや、なかなか結論が出ない、細かな問題が生じたときなどに使用されるビジネス用語です。社内のミーティングならともかく、ペンディングという言葉は、取引先など社外で安易に使うと信頼を失いかねません。ましてやペンディングを何度も使用したり、乱用したりするのはNGです! 何気なく使っている言葉ですが、本当の意味を理解して使用するようにしましょう。今回はそんなペンディングの意味と使い方についてご紹介します。
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ビジネスシーンでは、本来は重要課題の再検討が必要な場合、また解決策が見いだせず、細かな打ち合わせが必要な場合などを除き、ペンディングはあまり頻繁に使用するものではありません。場合によっては、取引先や社内での信頼関係に、ひびが入りかねません。何度もペンディングしてしまわないように気をつけたいですね。
取引先で使用する場合と、社内で使用する場合を例に、ペンディングの使い方をみてみましょう。
詳細な内容の詰めがなかなか決まらず、時間切れの場合、
「この件は一旦ペンディングにして会社に持ち帰ります。社内で再検討してご提案させていただきます。」
営業担当者から、実務担当者へ
「○○社のペンディング事項を早急に検討したいので、ミーティングをしたいと思います。」
いかがでしたか? ビジネスの現場では、ペンディングは時間切れで使用する場合もありますが、ペンディングされた事柄は、判断や結論を先送りしているということを忘れてはいけません。中には破棄しなくてはいけないペンディング事項があるかもしれませんが、ペンディングされた事柄はしっかり把握し、できるだけ早めに周囲と検討しながら解決策を見いだすようにしましょう。それがビジネスにおける信頼にもつながります。ペンディングという言葉の意味と使い方をしっかり理解し、ビジネスシーンで活用していきましょう。
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