グロースハックとは?使い方、マーケティングとの違いを解説【例文つき】

更新:2023/11/15

ビジネス用語

最近のIT業界で幅広く知られるようになってきている「グロースハック」。まだまだ一般に浸透している言葉とは言い難いですが、一体どんな意味なのでしょうか。

グロースハックとは、ビジネスで売上を急成長させるための手法として注目を集めています。今回はこのグロースハックの意味や使い方例文、従来のマーケティングとの違いについて解説します。

グロースハックの意味とは

グロースハックの意味とは

グロースハックとはIT分野を中心に使われている言葉で、一言で表すと「ビジネスの急成長を目指す取り組み」を指します。

グロースハックという言葉は、

・growth=成長
・hack=(IT用語として)改造する、不正侵入する、取り組む

を意味する2語の組み合わせで成り立っています。

不正侵入する(ハッキングする)という意味ももつ“hack”ではありますが、ここではポジティブに「(成長を)仕掛けていく」というニュアンスで使われています。

グロースハックでは、急成長を目指すためにスピーディーなデータ分析やテスト、改善などが行われ、マーケティングに活かされていくのが特徴。

つまり、グロースハックとは「企業でデータ分析や改善を高速で回すことによって、商品・サービスの急成長を目指すマーケティング手法」のことを指しているのです。

例えば今ひとつ人気が出ない商品の売り上げを上げたいときに、アンケートを分析して新たな企画を打ち出すなど次々とテコ入れしていく取り組みが、グロースハックに当てはまると言えるでしょう。

ビジネスでのグロースハックの使い方

ビジネス グロースハック 使い方

ビジネスシーンでのグロースハックのよくある使い方をご紹介しましょう。

使い方1:グロースハックする

例えばオンライン上で積極的に販売していきたい商品があるとします。しかし現段階ではその商品の売れ行きは芳しくない。このような場合、当然のことながら運営側は売り上げを伸ばす方法を考えます。

その際にマーケティングとしてアンケートをとったり、その結果を参考にして商品やサービスに変更を加えたりする行為を「グロースハックする」と表現することができます。

使い方2:グロースハックチーム

本来、商品開発と販売では部署が異なることがほとんどですが、グロースハックでは商品開発から販売、顧客フォローまでを一つのチームが担当するため、全体的な見直しを行うことが可能です。

このように、部署を横断してグロースハックを専門的に担うチームのことを「グロースハックチーム」と呼びます。

あるいは、チームに属する人やチームそのものを「グロースハッカー」と呼ぶこともあります。

グロースハックチームは部署を横断して活動するのが特徴。そのためグロースハックという言葉が使われる場面は多岐にわたります。

消費者にアンケートをとる行為も、webサイトのレイアウトを変更する行為も「グロースハックをしている」と言うことができます。使用範囲が広いため、最初は使い方に戸惑ってしまうことがあるのかもしれません。

グロースハックとマーケティングとの違い

グロースハック マーケティング 違い

グロースハックとマーケティングは全く別物というわけではありません。グロースハックはマーケティング手法の1つという位置づけです。

ですが従来型のマーケティングと比べると、グロースハックには次のような違いがあります。

・小回りをきかせて改善を繰り返す
・過去の経験よりもデータの分析結果を重視する
・商品開発から販売、顧客フォローまで組織を横断して関わる

従来のマーケティングは、どちらかというと目の前にある商品やサービスを「いかにして売るか」の部分に注力していました。

ですがグロースハックはそもそもの商品・サービスの開発やweb開発など、組織を横断して関与していく点が大きな違いだと言えます。

グロースハックの例文

グロースハックの例文

グロースハックを使った例文を何点かご紹介します。

<ケース1>

上司:「この商品の売り上げを30%アップさせるためには、どのようなグロースハックを試みればいいと思う?」

部下:「はい。まずは消費者1,000人を対象にしたアンケートを行ってから、サイトの全面的刷新を行いましょう」

グロースハックの初期段階のシチュエーションで「グロースハックを試みる」と表現している例文です。まずは顧客の声を聞くところから始めましょう、というやりとりが行われています。

<ケース2>

質問者:「グロースハックすることによってどのような効果を得ることができるのか?」

回答者:「まずはよりユーザーの目線に立った商品を開発できるようになります。また常に新しいことにチャレンジしている精力的な会社というイメージを与えることができるでしょう」

グロースハックというビジネス用語自体は名詞ですが、行為であるため「グロースハックをする」「グロースハックを行う」と表現することが多いです。

<ケース3>

「グロースハックチームにはどんな人材がどのくらいの人数必要なのか、検討してみよう」

「グロースハックチーム」という言葉を使った例文です。どんな人材でチームを構成するか、重要ポイントとなりそうです。

まとめ

グロースハック まとめ

グロースハックの意味や使い方、例文などを解説してきました。

グロースハックとは「ビジネスの急成長を目指す取り組み」のこと。実際にDropboxやFacebookといった大人気サービスが、グロースハックを取り入れて急成長を遂げたとされています。

目まぐるしくビジネス環境が変化する昨今において、時代のニーズに合ったサービスを提供するために、グロースハックが注目されているのです。

最近ではグロースハッカーの求人もよくみられるため、これから注目していきたい分野ですね。

(学生の窓口編集部)

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