「お忙しいところ恐れ入りますが」をビジネスメールで使う際の注意点と適切な用法【例文つき】

2018/02/13

マナー全般

「お忙しいところ恐れ入りますが」をビジネスメールで使う際の注意点と適切な用法【例文つき】

ビジネスメールでよく使う表現として「お忙しいところ恐れ入りますが」という定型句があります。慣れてくると便利な言葉ではありますが、実際にはビジネスメールで使う上では注意しなければならない点があります。失礼に当たらないように、「お忙しいところ恐れ入りますが」の適切な使い方を一度考えてみる必要があるでしょう。そこで今回は、相手に不快感を与えない「お忙しいところ恐れ入りますが」の正しい使い方理解を関連表現も含めてご紹介します。

▼こちらもチェック!
【例文つき】スグ使えるビジネス用語・カタカナ語80選! ビジネスシーンに頻出の用語一覧

■「お忙しいところ恐れ入りますが」はいつ使う?

ビジネスメールでよく用いられる表現「お忙しいところ」は大きく分けて2つの場面で使用されます。

1つ目は、相手に対する感謝やねぎらいの表現として使うものです。忙しい仕事の合間をぬって自分のために時間を費やしてくれたことに感謝する際に使います。「お忙しいところありがとうございました」というのが定型句であり、ビジネスの上では頻繁に使用できる表現です。

もう1つの場面となるのが相手に対して依頼をしたいときです。「お忙しいところ恐縮ですが」などという形でクッション言葉としてまず使用し、それから依頼内容を伝えるようにしましょう。また、メールの冒頭にくる表現として「お忙しい中、失礼いたします」と使うこともできます。

■「恐れ入りますが」「恐縮ですが」の意味

「お忙しいところ恐れ入りますが」は「お忙しいところ恐縮ですが」とも言い換えることができます。「恐れ入りますが」「恐縮ですが」には、「申し訳ない」という謝罪の意味があり、どちらもほぼ同じ意味なので使い分けに気を付ける必要はありません。
「恐れ入りますが」「恐縮ですが」は、「恐れる」という文字が入っているとおり、相手を恐れるということから「あなたには敵わない」、という意味があります。つまり、相手を敬い、自分をへりくだるという言葉です。

■「恐れ入りますが」「恐縮ですが」の用法

では、「恐れ入りますが」「恐縮ですが」はどういったときにどのように使うかというと、主に相手に依頼をする場面で使用します。ただ「~してください」と頼むだけだと相手に不快感を与えてしまう可能性がありますが、「恐れ入りますが」「恐縮ですが」を冒頭に付けることで、丁寧でへりくだった印象になります。「恐れ入りますが」「恐縮ですが」は相手に気持ちよく対応してもらうためのクッション言葉、というわけですね。

■「お忙しいところ恐れ入りますが」とセットになる「お願い」の言葉

ビジネスメールを送る際に「お忙しいところ恐れ入りますが」がより重要になるのはお礼のときよりも依頼をするときです。相手にとっては時間や労力を費やすことになるため、依頼する側としては最大限の配慮をしたメールを送るのが社会人としてのマナーと言えます。その際にセットになるのがさまざまな「お願い」の言葉です。

「恐れ入りますが」「恐縮ですが」は、例えば以下のように使用します。

・恐れ入りますが、こちらにご記名頂けますでしょうか。
・恐縮ですが、○○様にお取次ぎ頂けますでしょうか。

また、以下のように「恐れ入りますが」「恐縮ですが」の前に「お忙しいところ」や「ご多忙中」などを付けると、相手が費やす労力や時間に対する配慮がされた表現になります。

・お忙しいところ恐れ入りますが、折り返しご連絡を頂けますでしょうか。

なお、「恐れ入りますが」「恐縮ですが」は自分に非がない場合に使用するため、例えば「恐れ入りますが、もうしばらくお待ちください。」という使用は誤りです。謝罪の意を表現する場合は「申し訳ありませんが」が適切です。

特に、「お忙しいところとは存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます」は依頼内容を伝えた後で文末を締めるのによく使われる表現です。お願いする際は「~をしてください」ではなく、少し婉曲的な表現を使うことで丁寧な表現になります。例えば、相手に検討してもらいたいときは、「検討してください」ではなく、「ご検討いただければ幸いです」「ご一考下されば幸いです」といった表現を使いましょう。

「お忙しいところ」を使った例文は?

■「お忙しいところ」と同様の意味を持つ例文

「お忙しいところ恐れ入りますが」はビジネスメールでとても便利な表現ですが、まったく同じように使い過ぎると機械的な印象を持たれかねません。いくつかのパターンを覚えておくとスムーズにメールを作成できるようになります。覚えておきたいのは「ご多忙」と「ご多用」の二つの表現です。どれも忙しさを表す敬語表現であり、「お忙しいところ」と置き換えて使うことができます。

典型的な例文として、

・ご多忙のところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願い申し上げます
・ご多用の折、誠に恐縮でございますが、ご検討いただければと存じます
・ご多忙中とは存じますが、ご都合が合いましたらご参加いただければ幸いです

といった表現が可能です。どれも「お忙しいところ」を用いて類似表現をすることは可能ですが、「ご多忙」や「ご多用」を用いるとより敬語表現としては丁寧な印象を与えると知っておくといいでしょう。

また、「ご多忙」と「ご多用」の違いを気にかける人もいるのには注意しましょう。忙殺という表現からもわかるように「ご多忙」にマイナスイメージを抱く人もいます。それに対して用事が多いという程度の意味合いになる「ご多用」を好む人も多いため「ご多用」がより万人受けする無難な敬語です。
実際にビジネスメールを送る際は「お忙しいところ」は以下のように使います。

<ビジネスメールの例文>
-------------------------------------
○○会社
営業部
××様

平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申しあげます。
△△株式会社の佐藤です。

先日はお忙しいところお時間をいただき、誠にありがとうございました。
お話しいただいた○○について、ぜひお受けしたいと考えております。
つきましては、詳細とお見積もりをお送りいただけますでしょうか。

ご多忙中恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
-------------------------------------

■ビジネスメールでは制限・指図はNG

「お忙しいところ恐れ入りますが」と切り出して依頼をする場面はビジネスではよくあります。しかし、ビジネスメールの基本マナーとして覚えておきたいのは、相手に対して制限をかけたり、相手に指図をしたりするのはマナー違反であるということです。いくら相手を気遣って「お忙しいところ恐れ入りますが」と言ったとしても、気遣いが反映されていないメールになっていては元も子もありません。ただの定型句として利用されているとしか相手は受け取ってくれないでしょう。

メールは多くの情報をまとめて伝えられる点で会話とは違います。やり取りを簡単に済ませようと詳細な内容を一度に伝えてしまおうと考えることもあるかもしれませんが、詳細を伝えてしまうと相手が断りづらい状況を作ってしまう可能性もあります。

そのため、「お忙しいところとは存じますが、お早めのご返信をいただければ幸いです」と伝えたり、具体的に返信期日を伝えるのも少々マナー違反です。自分の都合に合わせるように指図することは望ましくありません。ビジネスメールを書く際にはうっかりこういった表現をしてしまわないように気をつけましょう。

いかがでしたでしょうか? ビジネスメールにおけるビジネスシーンにおける「恐れ入りますが」「恐縮ですが」は相手を敬い、自分をへりくだる気持ちが表れる重要な表現、中でも「お忙しいところ恐れ入りますが」は相手を気遣う気持ちが表れる重要な表現です。適切に使用して、丁寧で好印象な言葉遣いをするように心がけましょう。

関連キーワード:

関連記事

おすすめの記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ[PR]

注目キーワード

マナー全般の人気記事ランキング

  • 新生活準備応援クーポン特集

    新生活準備応援特集

    ピックアップ [PR]