「お大事に」は敬語? 正しい意味と使い方を知ろう【定型文つき】

2018/02/13

マナー全般

「お大事に」は敬語? 正しい意味と使い方を知ろう【定型文つき】

体調を崩してしまった人に対してよくかける言葉に「お大事に」や「お大事になさってください」があります。普段から何気なく使っている場合が多いものの、その本当の意味は理解できているでしょうか。また、社会人になってからは同僚だけでなく、目上の人やお客さんとの付き合いも増えていくでしょう。その際に相手の体調を気遣う表現として、「お大事に」という言葉を使用していいのでしょうか?

「お大事に」や「お大事になさってください」は正しい理解をもって、時と場合、相手によって使いこなせるようになっておくのが賢明です。そこで今回は、お大事にの正しい意味と使い方を解説します。

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■「お大事に」の意味とは

「お大事に」は省略された言葉であり、最も単純に文にするなら「お大事にしてください」の略ということができます。基本的な意味として、相手の身に起こってしまっている体調不良に対して気遣いの意味を示す言葉であると理解しておきましょう。その意味を考えればわかる通り、相手を気遣う気持ちを示したい状況なら、いつでも使用することができます。相手に対して病気や怪我を気遣って、早く治るように祈っていますという意思表示ができる便利な言葉であると言えるでしょう。

解釈の仕方によっては「お大事に」の一言だけでも、「お身体をお大事になさってください」「お大事になりませんようにお祈りしております」などと同様に、敬語表現と考えることができます。
ただし、「お大事に」はやはり省略表現ですから、解釈次第で意味が変わる言葉であり、文脈に応じた解釈が要求されるのが実情です。相手に解釈を要求するため、場合によって意図していなかった意味でとらえられてしまう可能性もあります。敬語として使用するのに問題はない言葉であるものの、他の表現が適切な場合もあると理解しておきましょう。

■「お大事に」を目上の人間に使う場合の正しい使用法

基本的には「お大事に」という言葉は敬語として使用することが可能であり、目上の人に対して使用するのは差し支えありません。しかし、省略された言葉であるのは事実です。その点を気にかけてしまう神経質な人もいるでしょう。そのため、省略せずに正しく表現するのが目上の人に対する「お大事に」の正しい使用法です。

■「お大事になさってください」は敬語として正しい? 

「お大事に」のより丁寧な言い方として、「お大事になさってください」という表現はもっとも単純明快で使いやすい敬語表現になります。会話の流れで使う場合など、口頭で伝える際にはこの表現で問題ないでしょう。

<例文>
―――――
・「お風邪を引かれたのですね。お大事になさってください。」
・「病院に行かれるのですか? くれぐれもお大事になさってくださいね。」
―――――

■「お大事になさってください」をメールで伝える場合の表現

メールなど文面で伝える際には、もう少し工夫をすると意思が伝わりやすくなります。「お大事に至りませんようお祈り申し上げます」と表現すると、病気や怪我が大事に至らずにすみやかに回復してほしいと願っている気持ちが伝わりやすくなるでしょう。このような形で敬語表現を使い分けると、目上の人からも評価を得られるかもしれません。

<例文>
―――――
〇〇様がご病気のため、来週の打ち合わせ延期を希望されるとお伺いいたしました。
日程についてはまた後日、ご相談させていただけますと幸いです。
お大事に至りませんよう、お祈り申し上げます。
―――――「お大事に」以外の敬語表現とは

■「お大事に」以外にもある、具合を気遣う敬語

病気や怪我の際に相手を気遣う表現には「お大事に」以外にも様々なものがあります。定型句として多くの人に理解されているのが「お大事に」であり、誰もが幅広い場面で利用できるのがメリットですが、他の敬語表現についても知っておくとバリエーションができて相手からの印象もよくなります。

具合を気遣う敬語表現1.「回復をお祈りしております」

率直な表現として有用なのが「一日も早い回復をお祈りしております」という表現です。「お大事に」よりも単刀直入に早く治って欲しい意思を伝えつつ、基本的な敬語のマナーを守っている表現として覚えておくといいでしょう。「お大事に」と併用しても過剰になることもなく、一緒に添える言葉としても使うことが可能です。

具合を気遣う敬語表現2.「ご自愛ください」

また、「ご自愛下さい」という敬語表現も重宝する表現として覚えておくといいでしょう。「ご自愛下さい」という言葉がすぐに出てくるようになると、敬語がよく理解できている社会人としての評価を受けられます。ゆっくりと休むことをうながす表現として「ご静養」や「養生」を用いるのもいい方法であり、うまく他の表現と組み合わせると敬う気持ちと回復を祈る気持ちが同時に伝えることが可能です。

■「お大事に」「お大事になさってください」以外にもいくつかのパターンを定型化しておくと便利

状況に応じて適切な敬語表現ができると一人前の社会人として評価を得られるようになります。そのためには普段から「お大事に」「お大事になさって下さい」を基本として利用するだけでなく、より適切な表現として他の表現をいくつかパターン化しておくと便利です。特にメールや手紙を書く際の定型句としてあらかじめ準備しておくとすぐに差し障りのない敬語の文章を書くことができます。先ほど紹介した「回復をお祈りしております」や「ご自愛ください」を活用し、定型句として以下のようなものを準備しておくのがいいでしょう。

<例文>
―――――
・「くれぐれもご無理はなさいませんようご自愛下さい。」
・「一日も早い回復をお祈りしております。」
・「十分にご静養なさいますようお願い申し上げます。」
・「十分に養生され、一日も早くまた職場にお見えになることをお祈り申し上げます。」
―――――

このような表現を用意しておけば、いざというときにすぐに言葉にできます。

「お大事に」や「お大事になさってください」について、意味と使い方、使い分けの方法をお伝えしました。敬語表現をとっさの場面でさりげなく使えるのは社会人としての基本です。たどたどしい感じで伝えてしまわないように練習をしておくことをおすすめします。ただ「お大事に」「お大事になさってください」と言うところから一歩踏み出して、目上の人から好印象を持たれる社会人を目指してみましょう。

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