クリーニング代が高くて嫌だ......自宅でできるスーツ洗濯!

更新:2017/08/22

社会人ライフ

会社員に欠かせないスーツ。スーツの洗濯はドライクリーニングを使用するのが基本ですが、毎日着ているとクリーニング代もバカになりません。クリーニング代を節約するには自宅で洗濯する方法がありますが、方法を間違うとスーツを傷めてしまうこともあるので注意が必要です。失敗しないように自宅でスーツを洗濯するポイントを押さえておきましょう。


・スーツを洗濯機で普通に洗濯するとどうなる?

スーツの生地の素材は基本的にはウールです。ウール100%のものから、ポリエステルなどとの混合のものまでさまざまですが、ウールは水に弱く、水に触れると縮んでしまう性質を持っています。ウールが縮んでしまうと最悪の場合スーツ自体が縮んでしまいますが、大きさが変わらないまでも、型崩れの原因になることも少なくありません。

縮みや型崩れの次に多いトラブルが色落ちです。洗濯機で洗濯することでスーツの色が落ちたり、ウールの風合いが変わって、硬くなったり、よれよれになったり、光沢が失われたりすることもあります。

スーツはデリケートな部分が多いため、洗濯には気を使わなければなりません。しかし、最近では洗濯できる素材のスーツや洗濯機で洗えるスーツも増えてきています。そのため、洗濯する際のポイントをしっかりと押さえていれば、自宅でスーツを洗濯することも十分可能です。


・洗濯する前の確認事項と準備するもの

スーツを自宅で失敗なく洗濯するためには、洗濯前にいくつかのことを確認しておく必要があります。まずは、スーツの内側のタグに書かれている洗濯表示を必ず確認するようにしましょう。洗濯表示には、「ドライクリーニングOK」「手洗いOK」「洗濯機の使用OK」「水洗い不可」など洗濯やアイロンに関する注意事項がマークで表示されています。このうち、自宅で洗濯が可能なスーツは、基本的に「手洗いOK」か「洗濯機の使用OK」のもの。「手洗い不可」のマークがあるものでも、方法によっては自宅での洗濯が可能なものもありますが、生地が傷んだり風合いが変わる可能性があるので避けた方が無難でしょう。洗濯機によっては「ドライマークコース」があるものがありますが、これは弱水流で洗い、脱水時間が短い洗濯方法で、デリケートな衣類などを優しく洗うのに適したコースです。クリーニング店のドライクリーニングとは異なるので注意してください。

次に色落ちしないかどうかを確認します。白いタオルに使用する洗剤を少量つけ、スーツの裏など目立たない部分を軽くトントンとたたきます。この時に、スーツの色がタオルに移っていなければ色落ちの心配はまずないので、洗濯してもOKです。

自宅でスーツを洗濯する際は必ず中性洗剤を使用するようにしてください。できれば、おしゃれ着洗い用の中性洗剤がベターです。液体の洗濯用洗剤の多くは弱アルカリ性なので注意しましょう。洗剤の裏などに「中性」「弱アルカリ性」などと表示されているので、必ず確認するようにしてください。

中性洗剤の他には、四角い大きめの洗濯ネットを2枚用意しましょう。100円ショップに売っているようなものでも大丈夫ですが、上着を2つ折りにして入れられるくらいの大きさのものを用意するようにしてください。


・洗濯機を使用して洗濯する方法

洗濯機使用OKの表示があるスーツは洗濯機で洗濯できます。ちなみに、洗濯機のマークの中に「弱」「40」「中性」と文字が書かれている場合は、「弱水流コース」「水温が40℃以下」「中性洗剤を使用」という意味になります。

まずは、ポケットの中などを確認し、上着とズボン・スカートを別々に洗濯ネットに入れます。上着は2つ折り、ズボンは3つ折りに、スカートはネットの大きさに合わせてたたんで入れるようにしてください。

洗濯機のコースは「弱水流」か「ドライマークコース」・「手洗いコース」などで洗います。この時、スーツを先に入れてから水を入れるのではなく、先に分量の水と洗剤を洗濯機に入れてよく攪拌し、スーツをしっかりと沈めてから洗濯機をスタートすることがポイントです。


・手洗いで洗濯する方法

タグの表示に洗濯機マークがなく、手洗いマークだけの場合は手洗いで洗濯する必要があります。手洗いをする場合は、分量の洗剤と水をよく攪拌したところにスーツを沈めて押し洗いをします。ていねいに洗濯をするには、上着とズボン・スカートは別々に洗った方がよいでしょう。押し洗いが終わったら洗剤用液を捨て、さらに押してスーツの水分を軽く絞ります。その後、きれいな水に入れ換えて押し洗いと同じ要領ですすぎを2回行いましょう。すすぎが終わったら、ネットに入れたまま洗濯機で30秒ほど脱水します。


・洗い終わったらすぐに陰干しを

脱水が終わったらできるだけ早く干しましょう。スーツをネットから取り出し、縫い目の部分を軽く引っ張って形を整えます。上着は肩の部分を持って軽く振り、形のしっかりした太目のハンガーに型崩れしないようにかけてください。肩の部分と襟の形を整え、ボタンは外した状態で影干しをします。ズボンやスカートは、クリップのついた専用のハンガーか、小物干しを利用して陰干しにします。小物干しを利用して筒状に広げて干すと乾きやすいでしょう。

スーツが乾いたらアイロンで仕上げます。アイロンをする際も洗濯表示を確認してください。基本は低温で当て布を使用してアイロンをかけます。

スーツの洗濯はポイントさえ押さえておけば、それほど手間をかけることなく自宅で洗濯することが可能です。最近は、洗濯機で洗えるスーツも増えてきています。クリーニング代の節約のために自宅で洗濯したい場合は、購入する際に洗濯が可能なスーツを選ぶとよいでしょう。



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