「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」の違いは? 久しぶりに会うときのビジネスマナー

2018/04/25

電話・メール

ビジネスで使う、「ご無沙汰」と「久しぶり」は相手への敬意や丁寧さの程度で使い分ける必要があります。しばらく会っていなかった人と再会したときに交わすあいさつに使う、「お久しぶりです」または「ご無沙汰しています」。これらの言葉を普段の生活でよく使っているという人もいると思いますが、ビジネスの現場でも使われる言葉です。しかしこの2つ、同じような状況で使われるため、意味もほとんど同じだと認識している人は多いのではないでしょうか。実際のところ、使い分けが必要なこの言葉。違いを知らずに使っている人が多い言葉なので、ぜひここでマスターし、ビジネスの場面でも活かしてください。

「ご無沙汰」の意味

「ご無沙汰」の「沙汰」は、「便り、知らせ」という意味があります。つまり「ご無沙汰」は便りがない、知らせがないという意味です。

「ご無沙汰しております」を使うときは、長く相手を訪ねることがなかったとき、長い間便りを出していないようなときなど。そのことを申し訳なく思い、詫びる気持ちを表すあいさつとして使います。「ご無沙汰」と「ご」を付けることで相手に対して敬いの気持ちを表し、「おります」という謙譲語で自分を下げて相手を敬っている表現です。「ご無沙汰しております」ビジネスシーンで問題なく使える敬語と言えるでしょう。

「お久しぶり」はこんなときに使う

「お久しぶり」は「前回会ってから長い時間が経ってしまいましたね」という意味。ただし実際に会うのは久しぶりながら、メールなどで連絡を取っていた場合は「お久しぶりです」を使います。
例えば電話では何度か話をしていたけれど直接会うのは数年ぶりという場合は、「お久しぶりです」が正しいあいさつです。また、メールで連絡は取っていたけど電話で実際に話をするのは久しぶりだという場合も、「お久しぶりです」が使えます。

「お久しぶりです」はお詫びをするというわけではなく、会えてうれしいという気持ちを表しています。電話で実際に声が聞けてうれしいという意味で、「お久しぶりです」を使うのが一般的です。

「ご無沙汰」と「お久しぶり」の違い

「お久しぶり」は、一般的に同等から下の人に向けて使います。友達同士でしばらく会っていなかったときに、「お久しぶり」と声をかけることもあるでしょう。クラブやサークルなどの同僚や後輩に向けても「お久しぶり」は問題なく使えます。目上の人に対して「お久しぶりでございます」と使うこともありますが、ここでは「ご無沙汰しております」の方が、より丁寧で敬う気持ちを表す言葉です。「久しぶり」を丁寧に表現した言葉が「ご無沙汰」だと覚えましょう。

ビジネスの場面では「ご無沙汰しております」の方が目上の人に失礼なく、相手に敬意を払った言い方になります。目上の人に対しては、「ご無沙汰しております」を使うようにしましょう。反対に「お久しぶりです」は、同等または下の人に使うカジュアルな表現です。

「ご無沙汰しております」の使い方

「ご無沙汰」は「久しぶり」より相手に敬意を払った言い方であることがわかりました。では、どれくらい久しい相手であれば「ご無沙汰」と言えるのでしょうか。これは、個人の感覚によって異なります。どれくらいで久しいと感じるかによりますので、人それぞれでしょう。一般的には、2~3ヶ月以上会っていない場合に「ご無沙汰」や「久しぶり」を使うようにしましょう。

また「ご無沙汰」には詫びる意味が含まれています。そのため、お世話になった方へ連絡が途絶えていたときなどには、「ご無沙汰しております」とあいさつするとよいでしょう。ここで、「ご無沙汰しております」の使い方について例文を挙げておきます。

<例文>

・ご無沙汰しており申し訳ございません。
・長い間ご無沙汰しており、失礼いたしました。
・すっかりご無沙汰いたしまして申し訳ありません。

謝罪の意味もある「ご無沙汰」は、ビジネスでもさまざまなシーンで使える便利な挨拶です。使いこなすことで、ビジネスシーンでの会話もスムーズになるでしょう。

まとめ

「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」をそれぞれ説明してきましたが、ほとんど同じ意味ではありますが、使う相手によって使い分けなければなりません。
より気軽に使えるのが「お久しぶりです」となり、上下関係を気にせず使えるあいさつです。恐らくビジネスシーン以外でも、普段から使っている人も多いでしょう。これに対して「ご無沙汰しております」は「お久しぶりです」より丁寧な言い方になり、目上の方に使うことで敬意を表すことができます。言葉のあいさつとしてだけでなく、詫びる思いなどの気持ちも表現できる便利な言い方です。

「ご無沙汰しております」は会ったときのあいさつとしてだけではなく、電話やメール、手紙などでも使えます。謝罪の意味も含まれているあいさつになりますので、積極的にメールや手紙で「ご無沙汰しております」を使っていきましょう。

・執筆:melz.K
美容、就職・転職、その他さまざまな記事を執筆しているライター。金融関係の仕事をしながら兼業ライターとして活動している。音楽など芸術を好んで、コンサートや展覧会に行くのが楽しみ。

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