プライベートだけでなく、ビジネスの現場でも「了解です」とか「了解しました」という言葉を誰もが何気なく使っています。しかし、敬語を正しく使うことが求められるビジネスシーンで「了解です」「了解しました」とメールに返信するのは、果たしてありなのでしょうか。また、敬語として扱ってよいフレーズかどうかを考えてみましょう。
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そもそも「了解」は、辞書によると「さとること。会得すること。理解して認めること。」さらには「無線通信などで、通信内容を確かに受け取ったことを表す言葉。」とあります。つまり、「わかりました」という意味と「あなたが言った内容を聞き取りました」という二通りの意味があるわけです。
「了解です」は、相手の立場やコミュニケーションの度合いによっては、使い方を考える必要のある言葉です。敬語として間違っているわけではありませんが、「目上の人に対して使うのは失礼」と考える人も少なくありません。
より丁寧な印象を与えたいときには、ほかの言い方も考えてみましょう。
普段からメールの返信に「了解です」ばかり使っている人は、どう言い換えればいいか頭を悩ませるかもしれませんね。「了解」を単に敬語にすると「わかりました」とメールで返信したいところですが、ワンランクアップするには「かしこまりました」を使いましょう。
「かしこまる」には、自分より目上の人に対してつつしみの気持ちを表して正座することのほかに、つつしんで承知するという意味があります。ですから、対面にせよメールにせよ、相手に対する尊敬の念だけでなく、話の内容についてもわかったうえで承りました、という気持ちを表現できるからです。
ビジネスメールに返信するとき、「了解です」に言い換えられるのは「かしこまりました」のほかに、「承知いたしました」というフレーズがあります。「かしこまりました」だと堅苦しすぎると思う場合や、スムーズに言葉が出なそうで心配なときはこちらを使うといいでしょう。
「承知いたしました」も「かしこまりました」と同様に、相手が尊敬の意を感じやすい丁寧な表現です。相手への気持ちを伝えられる敬語として、自然に使えるようにしておくのは大事なことです。
当たり前のことですが、プライベートでのメールとビジネスメールは全く別のものとして考えましょう。友達や親しい人とのやり取りであれば「了解です」で問題ありませんが、仕事上の連絡には「かしこまりました」や「承知いたしました」で返すほうが無難です。もちろんメールだけでなく対面している場合も同じ。社会人としてきちんとした人、という評価を手にすることができるはずです。
山岸りん
短大卒業後、自動車ディーラーをはじめ金融関係、介護関係、保育、学習塾と幅広い業種での経験があり、現在は学習塾で小学生の指導に携わる。趣味はインテリア雑貨のハンドメイド。
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