現役大学生は「褒めて伸びるタイプ」が多数派！ 「ほめられる」or「叱られる」どっちがやる気出る？

最近の大学生は、叱られることに慣れていないと言われています。どちらかと言えば、叱られるよりほめられる方が良いという声も多いようですが……。実際はどうなのでしょうか？ 読者に聞いてみました。

Q.あなたはほめて伸びるタイプですか？それとも叱られて伸びるタイプですか？
ほめて伸びるタイプ……317人（78.9%）
叱られて伸びるタイプ……85人（21.1%）

今回のアンケートでは、ほめられたほうが嬉しい人が多いという結果に。それでも、「叱られたい」という意見も少なくありません。それぞれを選んだ理由とは？　皆さんの声を集めてみました。

＜ほめて伸びるタイプ＞
■ほめられると頑張れる
・「ほめられるともっと褒められたい！　とさらに頑張る」（女性／20歳／大学2年生）
・「ほめられるとどこまでも挑戦することが出来る」（男性／24歳／大学院生）
・「好きな先生にほめられると、もっとほめて欲しくて頑張れる」（女性／22歳／大学4年生）

ほめられると、なにより自分に自信がつきます。新しいことや難しいことに挑戦したい気持ちになれるのも、やはりほめられたとき。尊敬している先生からほめられたりすると、ますますやる気になる……という良い流れになるのですね。

■ほめられて努力を重ねる
・「ほめられると次もほめられるように頑張ろうと思えるから」（女性／20歳／大学2年生）
・「よりほめられようと努力を重ねるから」（男性／21歳／大学2年生）
・「学校のテストでいい点を取ると次にもっといい点が取れる。特に先生にほめられた時は余計に次に勉強ができる」（女性／22歳／短大・専門学校生）

ほめられると、さらに頑張りたくなる！　先生にはどんどんほめてもらいたいものです。

■叱られるのが苦手だから
・「怒られると出来ていたことも出来なくなってしまう」（女性／21歳／大学2年生）
・「叱られても、何が良いのかが分かりにくいので」（男性／19歳／大学2年生）
・「叱られると自信がなくなり何もできなくなってしまうから。かなり心が折れるから」（女性／21歳／大学3年生）

叱られるとへこんでしまう人は、ほめられた方がうまくいくようですね。叱られると何がなんだかわからなくなり、次もまたミスする可能性が出てきます。「自分はダメだ」と落ち込んでいると、失敗したことに気持ちが向けられなくなるので注意が必要です。

■叱られるとマイナス思考になる
・「叱られると、怖くなって実力を出せなくなってしまうから」（女性／22歳／大学4年生）
・「やる気が出てきたときに叱られて、一気にやる気がなくなったから」（女性／25歳／大学院生）
・「叱られると萎縮してしまって思い切った挑戦などが出来ない」（男性／26歳／大学4年生）

いままでの経験から、やはり叱られるよりほめられる方がうまくいくことがわかっているのですね。できるだけ気持ちをプラスに向けたいものです。

＜叱られて伸びるタイプ＞
■厳しくしてもらった方が良い
・「鉄は叩かれて強くなる」（男性／20歳／大学2年生）
・「自分に甘い私を一喝してもらい、結果が出せた」（女性／21歳／大学3年生）
・「叱られることで印象に残り、意識するきっかけとなるため」（男性／22歳／大学4年生）

中には、あえて叱って欲しいという人も。叱られた方が自分の悪いところを意識できるのが良いようでした。最終的に結果が出せるのなら、叱って欲しいというのが、本音のようです。

■叱られると教訓になるから
・「もう二度と間違えないと強く思うから」（女性／20歳／大学2年生）
・「傷心してこそ成長に繋がると思うから」（男性／22歳／大学4年生）
・「ほめられ続けると甘えてだらけるから」（女性／23歳／大学院生）

ほめられると、だらける、逆に調子が悪くなる人もいるようです。だったら、叱られたほうがまだマシということでしょうか？　ただ、気になるのが「成長につながるような叱りかた」だったかという点。叱られて良かった思うのは、相手が良い叱り方だったのかもしれません。

ほめられても叱られても、自分への評価になります。人からの働きかけは学業などに影響するもの。今回のアンケートではほめられる方が伸びるという人が多かったものの、叱り方によっては叱られるほうがいいという人がいたことが意外でした。皆さんは、どちらがいいですか？

文・OFFICE-SANGA 渡邉久美子

調査時期：2016年2月
アンケート：マイナビ学生の窓口調べ
集計対象数：大学生男女402人（インターネットログイン式アンケート）