社会人に聞いた、尊敬している「プロフェッショナル」な人たち「人生を悟る祖母」「趣味命だがデキる上司」

「尊敬している人は誰ですか？」と聞かれて、誰も思い浮かばないなんてもったいない！ 身近な人ではなくても、見習いたくなる素晴らしい人たちはたくさんいるんです。みなさんは人生で「この人、プロフェッショナルだ！」と感じたことはありませんか？ 思わず感動したエピソードを読者に聞いてみました。

■新人の頃に......
・「OJTでついてくれた先輩。お客さんと会社の言い分が違ったりした場合に、本質を見失うなということを教えてくれた。常にお客さんのため、お客さんがいいと思える結論に、という筋を通せば物事は解決するということ」（男性／36歳／機械・精密機器）

目標にしたくなるステキな先輩に仕事を教えてもらえるなんて、幸福なことですよね。

■亀の甲より......
・「祖母の友人。人生はありがとうとごめんなさいの二つは絶対忘れちゃいけないと言われた。いつも周りに感謝しておごることもなく、また自分の非は素直に認めていてすごいと思う」（女性／28歳／人材派遣・人材紹介）
・「彼のお母さんで、長年福祉の分野で働いてきたエキスパートです。どんな人に対してもフェアに接している」（女性／32歳／医療・福祉）

長く生きている人だから、その言葉や行動に重みがあるんですね。

■能ある鷹です
・「上司。趣味に命をかけているそぶりを見せながら、仕事でいざというときは難しい問題も解決するから」（男性／50歳／建設・土木）

普段は能力を隠していても、いざというときに発揮するなんて、カッコイイ！

■信念に従って
・「杉原千畝。自分だけでなく、家族を犠牲にしてまで人を助けようとした。普通の人にはできないこと」（女性／41歳／マスコミ・広告）

杉原さんは「東洋のシンドラー」ともいわれる人物。知れば知るほど感動してしまうエピソードは、同じ日本人として誇りに思います。

■仕事に対する姿勢を見習いたい！
・「大学時代にアルバイトをしていた清掃会社の社員。仕事は厳しいが、仕事以外では話しやすい人。仕事と子育てを両立していた。いつかそうなりたいと思っていた」（女性／38歳／医療・福祉）
・「13歳年上の同性の先輩。ふだんは大阪のおばちゃん。それがこと仕事になると極める、極める。仕事の内容について、日々勉強している。わからないことは自宅学習してマスターするまでがんばる。みんなも一目置いている」（女性／49歳／医療・福祉）

目の前で頑張っている人がいると、自分も頑張らないとなーと奮起させられますよね。

■大切なことを教わりました
・「大学のゼミの教授。学部の講義ではとにかく授業環境の維持に注力し、シラバスに『うるさい学生は即座に退室を命じる』とあらかじめ厳しく記載していたところに熱意を感じた」（男性／26歳／その他）
・「習い事（速読教室）の先生。生徒さんの話をしっかり聞いて、常に笑顔でプラス思考の発言しかせず、絶対に発言や考え方の否定をしない」（女性／26歳／その他）

先生の熱意は、きっと生徒にも伝わりますよね。こういう人たちが教師になるべき！

■両親がお手本
・「母親。長男の嫁として同居して看取ったし、親の介護のために資格を取って現在では介護の仕事をしているし、家事をさぼることがないし、物欲もない、どうしてそういられるのか分からない」（女性／34歳／医療・福祉）
・「父親。27年前に亡くなったのに、まだ部下達が命日に集まる」（男性／39歳／不動産）

小言を言われるより、ひたむきな背中を見せてくれる方が、ハッと気づかされます。

■祖父母に拍手！
・「自分の祖父。頑固で愛情表現が伝わりにくい気難しい人だけど、仕事と家族のことを誰より考えていた。真っ直ぐにぶれない生き方は絶対自分はできない。それができる祖父を尊敬する」（男性／31歳／その他）
・「おばあちゃん。お菓子作りがなんでも得意。ラジオに先生として出たこともあるらしい。テキパキと作業していく姿はいつ見てもキレがあって、見習いたいと思う」（女性／23歳／金属・鉄鋼・化学）

激動の時代を生きてきた人たちだから、その姿は輝いています。

この先あと数十年も生きて行くなら、目標があるほうが楽しい！ とはいえ、他人の評価ばかり気にしていては、振り回されてしまいます。長い目で見て、素敵な先輩たちに近づきたいですね。よーし、待ってろよ、十年後の自分！

文・OFFICE-SANGA 相羽亜季実

調査時期：2015年6月
アンケート：フレッシャーズ調べ
集計対象数：社会人441人（インターネットログイン式アンケート）