火事場のクソ力? 社会人が仕事中にランナーズ・ハイになった経験「残業続きで麻痺」「アイデアがポンポン」

2015/06/29

社会人ライフ

ランナーズ・ハイ、という言葉、「聞いたことない」という人はそう多くはないでしょう。長距離ランナーが、走っている最中に疲労感を忘れて高揚する様を指す言葉ですが、こんな状態が仕事の最中に起こることが実はあるそうです。

Q. 仕事中にランナーズ・ハイのような恍惚感や陶酔感が出てきて仕事にすっごく集中できた、という経験をしたことはありますか?

はい……14.5%

いいえ……85.5%

世の働く男女469名に聞いてみたところ、このような結果が得られました。「はい」と答えた人達は実際にどのような状態になったのか、見てみましょう。

■もう疲労困憊で……

・残業続きで麻痺しているとき(女性/30歳/団体・公益法人・官公庁)

・徹夜続きのときに、疲れすぎて妙な恍惚感に。5、6時間くらい集中力が続く(男性/47歳/電力・ガス・石油)

・当直明けのあと、眠すぎて気力だけで仕事をしていることがあるから(女性/28歳/医療・福祉)

寝不足や、疲労度Maxのときほど、ハイな状況に陥りやすいもの。しかし、ハイの状態から抜けてしまったあとの虚脱感が酷そうです……。

■素晴らしいアイディアがひらめいた瞬間

・すごく作っているものがうまくできたとき。水分補給も忘れて3、4時間夢中になって作業している(女性/32歳/その他)

・プログラムでひらめいたときは、一気に一週間分の遅れを取り戻したりできることがある(男性/44歳/情報・IT)

・企画のアイデアがポンポンでるようになって、全てのアイデアが採用され、どれもヒットした(男性/26歳/商社・卸)

それまで煮詰まっていて遅々として作業が進まなかったのに、何かのひらめきを得た瞬間、それまでの速度が嘘のように進むことってありますよね。

■山積みになった仕事に危機感を覚えたとき

・過去10年分のデータの整理を依頼され、それを通常業務もしながら期限内に終わらせる事ができた(女性/34歳/その他)

・忙しすぎて仕事の量が凄い事になったときに『コレを即座にやらないとマズイ!』という緊迫感が凄い集中力を発揮させた(気がする)(女性/32歳/不動産)

・年末で死ぬほど忙しかったときに朝会社にきて仕事を始めてそろそろ昼食をとるか、と時計を見たら終業前だった(女性/25歳/団体・公益法人・官公庁)

「いつものペースじゃ絶対に終わらない……!と絶望感を覚えると、必然的に作業速度は上がるのかもしれません。

■締め切りが近づくと……

・仕事の締め切りが近いときは、驚くほどの集中力で多くの仕事ができる。疲れもあまり感じない気がする(男性/30歳/学校・教育関連)

・退社までにと制限時間を設けて追い込み資料づくりをしていたらすぐに出来上がった(男性/31歳/運輸・倉庫)

・災害復旧の現場で工期が厳しい中、工程管理に集中して予定通り工事を完了させた途端、笑いが止まらなくなった(男性/50歳以上/建設・土木)

「火事場の馬鹿力」などという言葉もありますが、人間、追い詰められるとどんなことができるか分かりませんね。

■集中力のスイッチが入る

・パソコンで打ち込みをしているときはあっという間に時間が経ってしまう。気づいたら膨大な量のデータを処理していて自分でも驚く(女性/24歳/食品・飲料)

・やるべき事を考えなくても自然に手が動き、あっという間に時間のかかる仕事が終わっていた(男性/32歳/電機)

・契約を読む仕事なので、のっていないときは読むスピードも遅いが、のっていると英語であってもがんがん読める(女性/34歳/金属・鉄鋼・化学)

「カチッ」とまるでスイッチが入ったかのように集中して仕事ができる人っていますよね。なかなか集中できない人にとっては羨ましいのではないでしょうか……。

社会人たちが経験した「ランナーズ・ハイ」いかがでしたか? 全体的に、みなさん「まずい状況」に陥ったときほど、ハイになっているようですね……。できればその「まずい状況」になってしまう前に、仕事を片付けたいものです。

調査期間:2014/5月(フレッシャーズ調べ)

調査対象:社会人男女

有効回答件数:469件

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