■スマホ泥棒にケチャップ強盗......新種が続々登場!
Q.最近はどんな被害が増えていますか?
「ヨーロッパの地下鉄では、スマホ泥棒がとても多いですね。ドアが閉まるギリギリで取られて、『あっ!』と言う間にドアが閉まって、終了。スマホはがっちり両手で持つか、ドアが開いたら出さないのが鉄則です。パリの地下鉄のアナウンスは、フランス語、英語、そして日本語で『スリに気をつけてください』と流れています。日本人はそれほどやられています。ポルトガルの空港の看板にも、わざわざ日本語で『スリ多発、盗難注意』と掲げられています。フランス、スペイン、イタリア......特にギリシャは評判が悪いですね」
Q.日本人として情けない気も......。他にありますか?
●『ケチャップ強盗』は、計画的犯行!
「なぜかブエノスアイレスで多発している『ケチャップ強盗』。歩いていると、いきなりケチャップのような液体をかけられます。普通、『うわっ!』となるじゃないですか? すると、おばあちゃんが現れて、『拭いてあげるから座って』と言ってくる。で、つい座って荷物を降ろした瞬間、全く別の方向から来た男に取られてジ・エンド。追いかけても妨害する通行人までいて、3〜4人でチームを組んでいます。これも日本人が相当やられていて、僕もムースみたいなのをかけられましたが、『うるさい!』と言って振り切りました」
ある意味、ユニーク過ぎる手口ですね......。
●カフェでもリラックスしすぎてはいけない!
「あとはカフェ。実は、僕は携帯を2回、カメラを1回盗まれています。旅に慣れた2年目にやられました。気づいたら失くなっていて、「そうだよね......今ここに置いてたもんね......」と、脱力する感じ(笑)。鞄や財布は必ず視界に入るところに置いたり、自分の体に絡ませたり、動いたら分かるようにしましょう!」
せめて貴重品だけは守りたいです。
●荷物を素材で選ぶなら、切れられないような頑丈なもの!
「荷物の『分散』は大切ですね。大事なものが入っている鞄は、肌身離さないようにする。あとは、ナイロンなど薄手の生地は切られるので、丈夫な生地を選んだり、鞄も鍵をかけられるものをチョイスすべきです」