大阪商人の「良好な関係を築く交渉術」

更新:2017/06/02

スキルアップ

条件を有利にするための交渉術。ビジネスではもちろん、フリーマーケットで商品を値引きしたり、新生活に向けてアパートの契約をしたりするときにも使えるスキルですよね。できればこちらにとって有利に交渉を進めたいところだけれど、「相手に嫌な思いをさせたら」と思うと、つい弱気になってしまいがち。上手な交渉の仕方、誰か教えて〜!

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今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、貿易会社を運営する、大阪出身の経営者・大宮さん。大宮さんのご両親も大阪で古物商を営んでおり、幼少期からご両親の交渉術を見て育ったのだとか。今回はそんな生粋の大阪商人である大宮さんに、交渉術を聞きました。

■交渉で大事なのは、妥当な理由を元に交渉すること

交渉って、相手が目上の人だったり、大事なお客様だと特にやりにくいです。気まずくならずに交渉するにはどうしたらいいでしょうか?

「一番大切なのは、『交渉するための理由』をお互いの間ではっきりさせること。例えば私の場合、仕事で商品の値段についてお客さんと交渉するとき、まず希望の値段を決め、次に商品を作るのに必要な人件費や日数など、こちらが希望する値段の根拠や理由を、相手に納得してもらえるようにきちんと伝えます」

単に希望を伝えるのではなく、なぜその必要があるのかを事細かく説明する根気強さが必要なのですね。では、相手への印象を崩さずに交渉を進めていくにはどうしたらいいですか?

■相手にとってのメリットをアピール

「交渉するとき、相手にとっても利益のあることは積極的に伝えていきましょう。そして、この交渉はあくまで『お互いにとってのメリットを見つけるため』であることをアピールします。一方的に希望を言えばわがままに捉えられますが、こうすることで相手に『こちら側のこともきちんと考えてくれているのだ』と感じてもらえれば、きちんと話を聞いてくれるようになります」

なるほど! 決して自分だけが得するためではなく、あくまで、『お互いにとって良い条件を見つけること』がゴールなのですね。では、もし意見を聞き入れてもらえない場合はどうすればいいのでしょうか?

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