大阪商人の「良好な関係を築く交渉術」

更新:2017/06/02

スキルアップ

■交渉がもつれたときは「今回だけ」と念を押す

「もしこちらの希望がすべて突っぱねられてしまったら、素直に折れてください。ただし、何もせずに引き下がるのではなく、交渉を飲んでほしかったということをお客さんの記憶に残しておくために私は『ほな、今回はそうしましょか』という言葉を残すようにしています。こうすることで、次回の交渉のときには、『前回は大宮さんが条件を飲んでくれた』と思い出してもらうことができます」

交渉をして、お互いの関係が悪化するのは不本意なこと。あくまで良好な関係を保ちつつ、お客さん側に恩を売っておくことが、次回条件がいい取引に繋げる秘訣なのだとか。

■ひとことアドバイス

「どんな交渉においても、相手の情報を集めておくことが大切です。相手の性格や好きなものを知っておけば、交渉に行き詰まったときに、ふっと話題を変えて会話を弾ませることもできます。交渉とは相手を困らせることではなく、お互いに歩み寄れる環境を作ることです」

交渉ではこちらの意見だけを押し通し、自分だけが有利になるよう進めることではなく、お互いが納得できる折衷案を探すことが大事とのことでした。新生活に向けてさまざまな交渉を行う機会が増えるこの季節。ぜひ相手と歩み寄る交渉にチャレンジしてみてください。

(山本莉会/プレスラボ)

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