■別の視点を提案してみる
「一通り話を聞いて、『ちょっと考え方の視野が狭くなっているのかな』と感じたら、今度は別の視点を提案します。『もしかしたら、○○さんはこういうつもりだったのかもしれないよー』とか、『お母さんはあなたが大好きだからそういうこと言ったんじゃないのかな』といった具合です」
具体的に悩んでいることがわかればいいのですが、もし悩みのタネがいまいちつかめないようなときはどうすればいいのでしょう?
■「自分を見てほしい」人のことは、うんと褒める
「悩みを相談する生徒は、自分を見てほしかったり、心配してほしかったりするときもあるから、どんなささいなことでもうんと褒めるようにしています。『あなたみたいな優しい人は大好きだなー』とか、『みんな、あなたが大好きだから心配しているんだよー』とか。あとはさりげないタイミングで手に触れてみたり、頭をなでたりもしますね」
子どもだけでなく、私たち大人もたまには褒めてもらったり、頭をなでてほしかったりするときはありますよね。
■ひとことアドバイス
「相手が話してくれたことは、たとえそれが家庭の深刻な話などショックを受けるような内容であっても、どんな話でも冷静に受け止めるようにしています。こちらが動じないことで相手に安心感を与え、『この人になら何を話しても大丈夫だ』と思ってもらうことが大事。悩んで傷ついた気持ちを、大きな心で受け止めてあげましょう」
人の悩みは十人十色。たとえ人の悩みを聞いて、自分にとってはなんでもないことだったとしても、人の痛みはその人にしかわからないのだから、理解しようとする姿勢を持つことが大事ですね。
(栗本千尋+プレスラボ)
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