記者に聞く、「聞きにくいことをスムーズに質問するコツ」

更新:2017/06/07

スキルアップ

仕事をしていると、相手の腹づもりを探らなければいけない場面に直面することもありますよね。例えば業績や予算など、なかなか聞きづらいことを質問するのってとても難しいし、なんだか神経を使いすぎて胃がキリキリしてきそう......。どうしたらいいの?

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今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は地方紙で記者をしている大塚さん(仮名)。職業柄、時には相手が嫌がることも質問しなければいけない現役記者に、「聞きにくいことをスムーズに質問するコツ」を聞きました。

■普段からの信頼関係が大切

新聞記者といえば、政治家に厳しい質問を浴びせているイメージがありますが......

「本来、情報公開の観点から言えば政治家や官僚などの公人に対して質問する場合、『聞きにくい質問』自体が存在しないはず。かといって、あまりにも配慮のない聞き方をしてしまうと、相手の気分を害してしまい、情報を得られなくなってしまうこともあります。また、相手と馴れ合いすぎると、今度は質問しづらくなってしまう。相手とつかず離れずの適度な距離を保ちつつも、普段から相手とよく会話をし、いざという時には聞きにくい質問ができるような距離感を保つようにしています」

例えば、営業職の場合、取引先に足しげく通って信頼関係を築くことで、大きな取引をするときでも、きちんと相手の腹づもりを聞けるもの。聞きにくい質問をするときほど、普段からの相手との細かなコミュニケーションが生きてくるということでしょうか。

■まずは相手の話を聞くこと

公人以外の取材では、どんなことに注意が必要ですか?

「一般の方への取材など、その日に初めて会う人からコメントをいただかなければいけないこともあります。その時に大切なのは、相手に警戒心を与えないこと。取材内容にもよりますが、例え関係のないことでもまずは相手の話をよく聞き、心を開いてもらうことから始めなければいけません。相手の緊張がほぐれてきたときを見計らい、本当に質問したいことを聞くと良いでしょう」

初対面の相手に質問をしようとすると、どうしても焦ってしまうもの。しかし、最初から情報を聞き出そうとせず、まずは落ち着いて聞き役に徹することも大事なのですね。

次のページ初対面の相手に質問するコツとは?……

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