叱る側も難しい! 仕事で初めて後輩を叱った経験「言い方がきつくなって後悔」「イライラした」

更新:2017/06/28

対人マナー

■思わぬ事態が発生

・手順が指示と違うことを指摘したら、顔面がみるみるうちに真っ白になって、手も震えて、会話ができなくなっていった(女性/33歳/運輸・倉庫)
・「仕事を教えるのが先輩の役目だ」と逆切れされたが、私が根気よく教えているのを知っている先輩社員たちが私の味方になってくれた(女性/41歳/商社・卸)
・当たり前のことを当たり前にしろと言ったら、得意先まわりの最中に「もう嫌だ」と言って勝手に帰った(女性/36歳/医療・福祉)

叱った結果、その反応の激しさに慌てることも。よかれと思って言ったのに...…。

■叱ったかいがあった

・契約書の書き方を間違えて、お客様にもう一度記入してもらわないといけなくなったとき。お客様にしっかりと自分で謝罪し、契約書を書く練習をしていた(女性/26歳/医療機器)
・現場で問題が発生したのに連絡・報告・相談もせずそのまま放っておいた。自分の非を認め、小さくなって聞いていた。その後は先輩、先輩と慕って来る(男性/50歳以上/団体・公益法人・官公庁)
・何度も原稿を修正して、やり直させたとき。かなりうんざりしたとは思うが、まじめに言うことを聞き、ギリギリまで改良していた(男性/50歳以上/電機)

後輩が真摯に対応してくれると、先輩はとてもうれしくなります。きっと、ますます親身になってくれるはず。

■叱り方にもコツがある

・一挙一動確認を取ろうとするので、自分の頭でも考えろと言った。まず考える癖をつけるように言い、相談の形式を「○○どうしたらいいですか?」ではなく、「○○については、前にこうこうしたからこうしたらよいのかと思うんですが、何か注意点はありますか?」に変更させた(男性/25歳/団体・公益法人・官公庁)
・説教口調で諭したのではないので素直に聞いてくれた。説教や理論武装で諭すと聞く側もカチンとくることがあるので、極端な言い回しにならないよういつも苦労している(男性/32歳/機械・精密機器)
・理解していないのに「ハイ」と返事をしたときに。遠慮でテキトーになるなと伝えた(男性/35歳/小売店)

報告のしかたを提案したり、言い方を工夫したり。「遠慮しすぎ」と指摘してあげるのも、先輩のやさしさです。

叱る側にもいろいろな苦労があることが浮彫りになった今回のアンケート。叱られるとショックで反抗したくなったりもしますが、ぜひ悩める先輩の姿を思い出して、素直に応じてみて下さい。先輩からの評価が、かえって高くなるかもしれませんよ。

文・田邉愛理

調査時期:2015年3月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人374人(インターネットログイン式アンケート)

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