■最も回答が多かった「高校1年生」・中学と高校の難易度の差に驚いた。あまりにも覚えることが多すぎて、途中で挫折してしまった。構文が特に複雑で分かりづらいと思う(女性/22歳/マスコミ・広告業界内定)
・文章が長くなって、単語も増えるから(男性/25歳/通信業界内定)
今回のアンケートで最も多い15%の人が、高校1年生でつまずいたと答えました。中学との難易度の差に驚いたという意見が多数。
■応用問題が多くなる時期。大学受験も意識し始める「高校2年生」・英作文をするようになって、文章を作るのが難しいと思った(女性/24歳/医療・福祉業界内定)
・受験勉強を始めたとき、あやふやになっている文法や構文の項目が多いことに直面したので(女性/22歳/マスコミ・広告業界内定)
英作文、英文和訳など、求められる技術はますます高度に。今まで学んだことが上手く応用できなくなったとの声もありました。
■迫る大学受験に、心が折れる人が多数「高校3年生」・リスニングの苦手意識がとれない(男性/23歳/情報・IT業界内定)
・限界を感じた(女性/22歳/情報・IT業界内定)
中学高校の集大成、そして大学受験を間近に控えて挫折を感じた人が多くいました。受験の結果が思わしくなかった人の苦手意識も噴出。
■それまで学んできた英語と「実用」との差に苦しむ「大学」・TOEICの勉強をしていて、高校までの勉強と同じやり方では全然点がとれなかった(女性/23歳/金融・証券業界内定)
・海外で思ったようにコミュニケーションが取れなかった(男性/22歳/機械・精密機器業界内定)
海外旅行、学問、就活対策など、今までと違うシチュエーションで使う英語に挫折した人が多く、回答者の11.3%が大学でつまずいたと答えました。
■体験談は少ないものの、事態は深刻「社会人になってから」・実際に外国人と接するようになって、なかなか文法通りいかないと感じた(男性/22歳/不動産)
・準1級レベルの英単語がわからないから(女性/21歳/ソフトウェア)
アンケート回答者に内定者が多いことから数は少なかったものの、実際の社会人生活で困難を感じている人もいました。
見てきたように、つまずいたポイントで多かったのは
1位・高校1年生(15.0%)
2位・中学1年生(11.7%)
3位・大学(11.3%)
という結果になりました。
やはり、それまでと違う新しい勉強の仕方が求められるタイミングで挫折していく人が多いようです。とはいえ、全体の4分の1を超える人が挫折を経験していないという結果は驚きでした。これからますます、英語が苦手な人とそうでない人の格差は広がっていくのかも知れません。
文・照沼健太
調査時期:2015年3月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:ユーザー300人(インターネットログイン式アンケート)