TPPで話題! 日本の関税はどれくらいかかるの? 「馬=340万円→サラブレッド=0円」「米=402円/kg」

更新:2017/09/28

お金の知識

外国から物品を輸入すると「税金」が掛かる場合があります。いわゆる「関税」というやつです。最近では「TPP」(環太平洋戦略的経済連携協定)に関して議論が盛んですから「関税」にも注目が集まっています。そこで今回は、どんなものにどのくらいの関税が掛かるのかをピックアップしてご紹介します。

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■関税の税率には優先順位がある!

財務省が公表している「関税率」の一覧表を見ると、

「基本」
「暫定」
「WTO協定」
「特恵」
「特別特恵」

という5つの欄があります。「基本」の欄に書いてある税率が基本なのですが、WTO協定で税率が決まったりするとそちらが優先、2国間の協議で優遇する税率が決まったりするとそちらが優先、となったりします。

税関に聞いてみたところ、

「特別特恵」
「特恵」
「WTO協定」
「暫定」
「基本」

の順番で税率を当てはめるそうです。

■生きている「ウマ」を輸入すると?

生きている動物を輸入する場合の関税率というのもちゃんと決まっています。例えば、ウマを見てみますと......。

(純血種で繁殖用の)馬に関しては以下のようになっています。

●サラブレッド種:無税

「サラブレッド種、サラブレッド系種、アラブ種、アングロアラブ種又はアラブ系種の馬(以下この項において「軽種馬」という)以外のものである旨が関税定率法施行令(以下この類において「政令」という)で定めるところにより証明されたもの」という規定があります。

●軽種馬:無税

「競馬の競走用以外の用途に供するものであり、かつ、妊娠していないものである旨が政令で定めるところにより証明されたものに限る」という規定があります。

●それ以外:1頭につき340万円

なんだか無印の馬に冷たいような気がしますね(笑)。「生きている動物」に関する関税率表で面白いのは、下の規定です。

●くじら目、海牛目及び鰭脚下目 :無税

あまり輸入する人はいないと思うのですが、それでも決めておかないといけないのでしょうね。

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