全国学園祭マスコット総選挙2位! グッズ完売も。大人気、東京海洋大学「ドゥーン・マグロ」に迫る

更新:2018/11/01

社会人ライフ

全国学園祭マスコット総選挙2位! グッズ完売も。大人気、東京海洋大学「ドゥーン・マグロ」に迫る

マイナビスチューデントが2013年から実施している「全国学園祭マスコット総選挙」。第2回目となった2014年の選手権には、全国から69もの個性豊かなマスコットたちが参戦し、その人気を一般投票で競い合いました。

特に白熱したのが、上位2大学が演じたデッドヒート。大接戦を制したのは、第1回選手権で準優勝だった京都産業大学「神山祭(こうやまさい)」のマスコット「神山くん」でした。そして283票差で2位に選出されたのが、東京海洋大学「海鷹祭(うみたかさい)」の「ドゥーン・マグロ」。惜しくも優勝は逃したものの、そのインパクトにおいて総選挙を大いに盛り上げた立役者といえる存在でした。

そこでマイナビスチューデントは、準優勝者にもトロフィーを贈呈することを決定。先日2月20日に東京海洋大学品川キャンパス、大学会館2階「グローバルコモン」にて開催された、表彰式を取材してきました。

■マグロ丼のモチーフで大学の個性を見事に表現

東京・品川駅から徒歩10分。東京港と天王洲運河を臨み、空には羽田空港の発着便が飛び交う場所に、東京海洋大学の品川キャンパスがあります。ここで毎年11月に開催される「海鷹祭」は、新鮮な魚介類の販売や海洋研究展示など、海洋大学ならではのユニークなもの。特に学生らが企画するマグロの解体は大人気で、一杯500円のマグロ丼はすぐに売り切れてしまうとか。

この名物マグロ丼をマスコット化したのが「ドゥーン・マグロ」。どんぶりから飛び出た元気なマグロの頭と、たくましい2本の脚とのコラボレーションが一度見たら忘れられない、不思議な魅力のキャラクターです。

表彰式は、海鷹祭実行委員会の広報課長・千秋和典さんの司会でスタート。主催したマイナビスチューデントの担当者からは「初めて見たときから強烈なインパクトがありました。SNSなどを通じて他大学の学生にも注目され、大学の垣根を越えて票を集めたことが素晴らしかったです」と祝辞が送られました。

続いて実行委員長の大塚優さんにトロフィーと副賞が授与されると、トロフィーに刻まれた「ドゥーン・マグロ」の愛らしい勇姿に、実行委員のみなさんは笑顔で大盛り上がり。大塚さんは「文字通り全員で作り、育てたマスコットが本当に多くの人に評価してもらえました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べました。

最後は、海洋科学部長の木村凡教授があいさつ。「東京海洋大学は海洋を専門とする日本唯一の国立大学。学生のみなさんが個性を大切にし、持ち前のパワーとユーモアをこのマスコットで表現してくれたことをとても喜んでいます」という言葉で締めくくりました。

■全員が友達のような一体感で伸ばした24,375票

「ドゥーン・マグロ」は一般学生への公募から生まれたマスコット。キャンパスに設置した応募箱で作品を募り、実行委員会による選考と学生の投票で選出されました。考案者は、海洋生物資源学科2年生の小嶋桃代さん。初案では丼にマグロの刺身そのものがのっていましたが、もっとキャラを立たせるために途中でマグロの顔に変更したとか。それが功を奏し、愛らしくインパクトのある作品になりました。

第2回総選挙での得票は、3位以下を大きく引き離す24,375票。どんなキャンペーンを展開したのですか? と聞くと「実は、広報らしいことはしていないのです」と副委員長の笠井崇弘さん。実行委員ひとりひとりが学内外の友人に宣伝し、研究室に行って教授と話題にし......という具合に、文字通り草の根で広めていった結果だといいます。

背景には「3年生にもなれば全員が顔見知り」というほど、アットホームな同学の環境があります。品川キャンパスの海洋科学部は学生総数約1200名、一学年あたり約300名の小所帯。さらに全学生が参加する「学科LINE」があり、必要な情報はすぐに共有できます。そのために学内では「ドゥーン・マグロ」を知らない学生はいないほど、認知度が高まっていったのです。

他大学の学生にも特別な働きかけをしたわけではなく、口コミやSNSで「ドゥーン・マグロ」のファンが増えていったそう。期間中はTwitterやFacebook、ブログでも「いいね!」「面白い!」という声が盛り上がり、多くの人を巻き込んでいきました。戦略的に票を増やしていったというよりも、そのキャラクター自身が持つ魅力に引き込まれて投票した人が多かったのですね。海鷹祭当日に販売した「ドゥーン・マグロ」グッズはどれも完売。いまや押しも押されもせぬ人気キャラクターとして、学生たちの間では親しまれているようです。

■これからも学園祭の顔として愛される存在に!

「当初、ドゥーン・マグロは一年限定のマスコットのつもりでした。でもこれだけ多くの人に親しまれたので、今後も大切にしていこうと思います」と実行委員長の大塚さん。前回の海鷹祭でキャラクター手ぬぐいと缶バッジを作ったところすぐに完売してしまったので、2015年では新たなグッズも企画し、さらに全面的に押し出していくと言います。そして「また総選挙に参戦し、次こそは優勝を狙います!」と力強く宣言してくれました。

実は、京都産業大学の「神山くん」も引き続き参戦予定で、今年は2連覇を狙っているとか。再び激戦が展開されることになれば、「マスコット総選挙」にライバル伝説が誕生するかもしれません。「常連はもちろん新規の大学も、どんどん名乗りをあげていただきたいです」とマイナビスチューデント。今年も熱い戦いが繰り広げられ、全国の学園祭が一層盛り上がることを期待しましょう!

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ