「STAP細胞→レポートの引用に注意するようになった」大学生に聞いた、2014年「いちばん印象に残ったニュース」は?

更新:2018/05/11

社会人ライフ

「STAP細胞→レポートの引用に注意するようになった」大学生に聞いた、2014年「いちばん印象に残ったニュース」は?

2014年もあとわずか。毎年この時期になると、テレビでは今年を振り返った特番が数多く放送され、「これって今年だったっけ?」と嫌でも一年を振り返ってしまうものですよね。しかも、今年は何かとそこで今回は、大学生のみなさんに、「今年いちばん印象に残ったニュース」を聞いてみました。

▼こちらもチェック!
新社会人の50.8%が情報源はネットと回答! 「正確性は新聞やテレビが上」との意見も【新社会人白書2017】

■1位はやはり「消費税増税」

大学生300人にアンケートした結果、1位から5位までは以下の通りとなりました。

・1位......消費税増税、5%から8%に(25.3%)
・2位......小保方晴子さんのSTAP細胞論文の不正(18.3%)
・3位......野々村竜太郎県議、号泣記者会見(16.7%)
・4位......ロシアでソチ・オリンピック開催(8.7%)
・5位......AKB48握手会傷害事件(5.3%)
・6位......マクドナルド、ファミマ関連の中国工場の食肉問題発覚(4.3%)
・6位......韓国大型旅客船「セウォル」が沈没(4.3%)
・8位......作曲家佐村河内守氏のゴーストライター使用が発覚(3.0%)
・9位......遠隔操作ウイルス事件の片山被告が書類送検(2.3%)
・9位......田中将大投手、ヤンキースに入団(2.3%)

やはり、消費税増税は誰にとっても等しく負担が増えるため、印象に残った人が多いよう。STAP細胞については、先日検証実験が打ち切られたことも記憶に新しいですね。ソチ・オリンピックは、今年の2月に開催されましたが、記憶に残る選手の活躍が多く、印象深い人も多かったようです。以下、それぞれのニュースについて、具体的にどういう部分が印象に残ったのか、5位までのコメントを紹介します。

■消費税増税

・一番身近で一番厄介な内容だから(女性/21歳/情報・IT業種内定)
・実生活における負担を肌で感じる(男性/31歳以上/機械・精密機器業界内定)
・消費税が増税になったことの影響が大きい(女性/24歳/団体・公益法人・官公庁業界内定)

やはり、いちばん自分の生活に影響があったからと答える人が多く、そしてその多くは「生活に大打撃」、「衝撃的」と、増税をとても負担に感じているよう。こういう意見を聞くと、本当に増税で日本の景気はよくなったと言えるのか、疑問に思ってしまいますね。

■STAP細胞論文不正問題

・自分自身も理系の学生であり、論文を書くことになるので人ごとではないなと感じたから。また周りの学生も論文の引用などに気を使うようになっていた(男性/23歳/電機業界内定)
・研究を行っている者にとって、研究に対する心構えを小保方氏を反面教師にして見つめ直すいい機会になった(男性/24歳/食品・飲料業界内定)
・同じ女性理系研究者だからというのと、日々の業務に影響があったため(女性/23歳/医薬品・化粧品業界内定)
・研究室内での論文の取り扱いや、実験ノートの記述の仕方等が小保方騒動以降かなり厳しくなったので(男性/22歳/食品・飲料業界内定)
・ゼミの先生が理研と確執のある人で、このニュースを見て大喜びしていたから(女性/21歳/その他業界内定)

さすが大学生とあって、同じリケジョとして気になったり、実際に論文を書く際に影響が出たりと、人ごとではないと感じていた人が多いよう。また、マスコミの報道の仕方に嫌悪感を感じたという人も。

■野々村県議の号泣記者会見

・パロディ動画などがたくさん出て、面白かったから(女性/24歳/医療・福祉業界内定)
・大人があんなに泣くなんて衝撃的だった(女性/21歳/小売店業界内定)
・こんな非常識な大人がいるんだと驚いた。これに続いて芋づる式にほかの議員の問題も出てきて本当に呆れている(女性/22歳/ホテル・旅行・アミューズメント業界内定)
・議員の立場で、自分の非を認めず逆ギレしていることに呆れたから。海外でもニュースに取り上げられていて、恥ずかしくなった(女性/22歳/運輸・倉庫業界内定)

あまりの号泣(?)ぶりに「さすがにフィクションかと思った」という人がいるほど、衝撃的な謝罪会見。パロディ動画やネタとして楽しむなど、多くの学生が別の意味で注目した一方、「さすがに呆れた」「恥ずかしい」という意見もありました。

■ソチオリンピック

・ちょうど就活の時期で、真央ちゃんや羽生くんの演技は勇気づけられたから(女性/23歳/生保・損保業界内定)
・羽生選手の金メダルが印象的だったから(女性/25歳/医薬品・化粧品業界内定)
・浅田真央選手の絶不調からの巻き返しに感動した(男性/21歳/医薬品・化粧品業界内定)

やはりソチといえば、羽生選手と浅田真央選手の活躍が特に印象深いよう。「元気をもらった」という意見が目立ちました。

■AKB48握手会傷害事件

・AKBのファンだから(男性/22歳/自動車関連業界内定)
・アイドルが好きなので本当に心配だったから(女性/21歳/情報・IT業種内定)

「怖かった」という人がもっとも多かったこの事件。とくにファンの人にとっては本当に心が痛む事件だったと思います。

以上、大学生が今年印象に残ったニュースでした。ほかにも「エボラ出血熱の流行」や「関東甲信で記録的大雪」などさまざまな出来事があった今年。特に大雪は「新幹線の中に7時間いた」「大雪の中説明会に行って、最終的にそこに就職することになった」など、自身の思い出とも重なって印象深い人が多いようでした。全体的にあまり明るいニュースがなかった印象の2014年。来年こそは明るいニュースをたくさん聞きたいものですね!

文/オチアイユキ

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ