美術館にはない魅力が満載! 美術初心者でも楽しめる画廊巡りってどんなもの?

更新:2018/05/21

社会人ライフ

美術館にはない魅力が満載! 美術初心者でも楽しめる画廊巡りってどんなもの?

「美術品に興味はあるけど、何をどう見たらいいのか分からない」という人は多いと思います。そこでオススメなのが、「画廊めぐり」です。最新トレンドのものからマニアックな作品まで、お店によってさまざまなものが展示されている画廊は「美術の眼」を養うのにもぴったりなのです。今回は、美術情報雑誌『月刊美術』の編集長・若林正臣さんに聞いた、画廊めぐりの内容や魅力をご紹介します。

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■ギャラリーツアーは気軽に参加できる!

「画廊巡り」は名前のとおり、街にある「美術画廊」を巡るものです。一般にはあまり知られていないものですが、美術の世界ではポピュラーなもの。若林さんによると、画廊巡りを趣味にしている人も多いのだとか。東京都内だと、日本橋や銀座に画廊が多く点在しており、その界隈(かいわい)の画廊をいくつも廻って楽しむという人も多いのだそうです。

画廊巡りの良いところは、なんといっても「さまざまなアート作品が無料で見られること」です。美術館は入館料が必要になりますが、画廊めぐりは基本的にお金が必要ではありません。また、画廊では日常的に個展やグループ展などが開催されており、多くの作品を一度に楽しめたりします。お金を掛けずに美術を楽しみ、知識も吸収することができるものなのです。もちろん、気に入ったアートがあれば買うこともできます。

ただ、慣れていないと「ハードルが高い」と感じるのも事実。また、いざ勇気を出して入っても、展示されている美術品の見どころなどを全く知らないまま、何がどうなっているのか分からずに終わってしまうこともあるかもしれません。そこでオススメなのが「ギャラリーツアー」です。

ギャラリーツアーは、複数の画廊を集団でめぐるものです。銀座など画廊の多い場所では、夏休みやクリスマスの時期にギャラリーが企画するツアーがあったりします。他にも、美術好きの人が個人でツアーを企画する場合もあります。初心者の方も意外と多く、気軽に参加できます。博識な参加者の方から、丁寧な説明を受けることができることもあるそうですよ。

ギャラリーツアーは参加費が必要なものもあります。参加費が必要なものは、画廊のスタッフがガイド役として同行し、美術品の解説などをしてくれたりします。また、食事付きのプランなどもあるそうです。

ツアー内容もさまざまで、例えば「近代日本画家がメイン」のツアーや、「浮世絵メイン」のツアーなどがあります。自分が興味のあるツアー内容のものをチョイスするといいでしょう。

●実際のギャラリーツアー例(銀座ギャラリーズのモデルコース)

・骨董から近代陶芸、アールデコ・ガラス陶芸まで
・国内外のアーティストによる現代美術
・日本近代美術と西洋絵画
・浮世絵と近現代日本画
・日本人アーティストによる現代表現
http://www.ginza-galleries.com...

こうしたギャラリーツアーに何度も参加しているうちに、画廊に入ることにも慣れてくるはずです。そうしたら自分一人で画廊を巡ってみるのもいいでしょう。画廊で催されている企画展には、その場所に作家さんがいることが多いそうです。作品の意図や特に力を入れた部分、また制作過程の話などを作家本人から聞ける貴重なチャンスです。美術家の人と直接知り合えるのも魅力ですよね。

美術品をより身近に感じることのできる画廊は、美術館にはない魅力があります。美術鑑賞を始めたいという人だけでなく、「美術館は行ったことがあるけど画廊に行ったことはない」という人にもお薦めですよ。

『月刊美術』
http://www.gekkanbijutsu.co.jp...

(中田ボンベ@dcp)

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