■自分のためにも、相手のためにもそのほうがいい・「はっきり言った方が、物怖じしない感じで印象が良いと思うので」(男性/32歳/機械・精密機器)
・「何でもいいというのは感じが悪いから」(女性/25歳/アパレル・繊維)
・「苦手なものに連れて行かれたときに、対応に困るから」(女性/32歳/食品・飲料)
・「相手に考えさせる手間を省く」(男性/25歳/団体・公益法人・官公庁)
若い人がどんな店を好むのか、サッパリわからないという上司も多いことでしょう。そういった場合は、部下からきちんと要望を伝えることも思いやりかもしれません。
次は、「何でもいい」と答える先輩たちの意見です。
■上司に委ねるのが得策・「何でも良いと言うといい加減な感じがするので、『お任せします』と言う」(女性/31歳/ソフトウェア)
・「自分の発言で決まってしまうのは、悪いと思う」(女性/20歳/自動車関連)
・「面倒なので、適当」(男性/41歳/電機)
意味合いは同じですが、「お任せします」と言った方が、たしかに印象が良いかもしれませんね。
さらに、中には「相手に何が食べたいか聞く」という先輩たちも。なぜ、このように回答するのでしょうか?
■とりあえず、相手の希望を確認・「ひとまず上司に聞き返し、もう一度こちらに聞かれたら、何かしら答える」(女性/31歳/食品・飲料)
・「決めてしまうと図々しく感じてしまうのと、何でもいいと言うと楽しくないのかと思われてしまいそうなので」(男性/31歳/団体・公益法人・官公庁)
まずは、上司の希望を確認する。これも良い方法ですね。そして、上司が「キミの食べたいものにしよう」と言ってくれたら、その時点で自分の希望を伝えるのもアリ。
■先輩たちの処世術・「食べられないものを先に言う。生ものが苦手なので、刺身などがメインのお店だとつらい」(女性/37歳/小売店)
・「近くに何があるか確認する」(男性/29歳/金属・鉄鋼・化学)
・「安そうなものを言う。上司に奢ってもらう場合、高いものを言うと遠慮のないやつだと思われそうだから。その点安い物を言っておきうまそうに食べれば、本当にそれを食べたかったんだなと思ってくれる」(男性/30歳/機械・精密機器)
ほかにも、自分の好みを伝えたり、状況によって判断したりしている先輩も。先に紹介した回答例の中でピンと来るものがなかった人は、こちらの言い方を真似してみてはいかがでしょうか?
上司とはできるだけ良い関係を築きたいもの。しかし、ちょっとした受け答え一つで、関係にヒビが入ってしまうこともあります。「何か食べたいものある?」という何気ない質問ではありますが、部下としての資質が問われる場面かもしれません。
文・OFFICE-SANGA 森川ほしの
調査時期:2014年8月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人500人(インターネットログイン式アンケート)