ボイストレーナーに聞いた! ギリギリ高音が出なかったあの歌が歌えるようになる3つのコツ

更新:2016/11/02

社会人ライフ

飲み会の後のカラオケで、好きな歌をいい気分で歌ってみたものの、いちばんいいサビのところの高音がギリギリ出なくてちょっとカッコ悪い......! そんな経験、ありませんか? あともうちょっとで出そうだけど出ない、あの高音を出せるコツはないか、カリスマボイストレーナーの秋竹朋子さんに聞いてみました!

ビジネスパーソンを中心に多数の声指導を行う、ビジネスボイストレーニングスクール「ビジヴォ」の代表で、『秋竹朋子の即効!モテ歌レッスン』という著書も出されている秋竹さん。そんな秋竹さんによると、「出なかった高音が出せるコツ」は3つあるそう。

■口角を上げて笑顔で歌う!

「まず、口角を上げて笑顔で歌うようにしてみてください。笑うと、音が1〜1.5音自然に高くなるので、それだけで高音が出やすくなります」

確かに、笑顔だと話す声も1トーン明るくなりますよね。歌うときも同じようです。

■サビでは1音1音息を吐く!

「歌というのは基本的にAメロ、Bメロ、サビから成り立っているのですが、メインとなるサビは、バッハやモーツァルトなどの時代から、だいたい高音か大きい音になるんですね。高音というのはお腹から息をいっぱい吐き出さないと出ないもの。なので、サビでは1音1音吐くようにすると、息がいっぱい出て、実は簡単に高音が出せちゃうんです。しかも1音1音プップップッと出すイメージで歌うので、歌にメリハリも出ます」

ちなみに、サビ以外の部分はどういう歌い方をするのがいいんでしょうか?

「通常、カラオケなどで歌うときは画面の歌詞を目で追いながら歌うので、どうしても平坦な歌い方になりがちですが、それをやめて、単語の最初の1音を強めに歌うんです。単語というのはだいたい2〜6文字。その単語1つ1つのアタマの部分を強めに意識して歌うだけで、Aメロ、Bメロはうまく聞こえます」

なるほど。確かにメリハリが出て、うまく聞こえますね!

■それぞれに合ったブレスをする!

「最後はブレス(息を吸う)の仕方。どこでブレスをするかということですが、私はAメロ、Bメロでは『カンニングブレス』をオススメしています。これは息をこそこそっと吸うから『カンニングブレス』と呼んでいるのですが、鼻から「スッ」と一瞬で吸うブレスのことです。カラオケの歌詞のテロップは、たいてい2行で出てきますよね。目安としてはその改行部分で「スッ」とブレスをはさむと、息切れせずに声が出ます。そして、サビのときはカンニングブレスの量では息が足りないので、ここでは『ひきがえるブレス』をします。『ひきがえるブレス』というのは、カエルのようにおなかがぷっくりふくらむぐらい、思いっきり息を吸うブレス法。なので、サビの歌の切れてる合間合間で思いっきり息を吸って歌うようにすると、息が切れず、高音が出ます」

以上の3点を意識して歌うようにするだけで、練習しなくても簡単に今までギリギリ出せなかった高音が出るようになります! とのこと。

他に気をつける点は? とたずねてみると「よく上を向いてシャウトしたりする人がいますが、上を向くとノドを締めてしまって声が出にくくなるので、アゴは軽く引きぎみで歌うこともコツのひとつです」というアドバイスが。勢いがつくと思って上を向いてしまうこともありますが、実は逆効果のようです。高音がきつくて歌いたくても歌えなかった歌が、声を出しやすい姿勢と上記の3点に気をつければ、気持よく歌いきれるかもしれません。ぜひ、カラオケに行ったときに、これらのコツを意識してみてください。

文・オチアイユキ

●秋竹朋子さん

東京音楽大学ピアノ演奏科を経て、聖徳大学大学院音楽文化研究科修士課程卒。ビジネスボイストレーニングスクール「ビジヴォ」代表。ビジネスパーソンを中心に、全国各地で多数の声指導を行う。テレビほかマスコミ出演も多数。著書に『秋竹朋子の声トレ!』(ワニブックス)、『秋竹朋子の即効!モテ歌レッスン』(リットーミュージック)など。
「ビジヴォ」HP http://www.businessvoice.jp/
ブログ http://ameblo.jp/tomokoakitake/

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