聖徳太子、頼朝、信玄......「あの肖像画は実は別人かも!?」という歴史上の偉人たち

更新:2018/07/03

社会人ライフ

聖徳太子、頼朝、信玄......「あの肖像画は実は別人かも!」という歴史上の偉人たち

歴史の教科書には偉人の肖像画が掲載されていますが、中には「この肖像画、違う人じゃない......?」という人物もいたりします。最近の教科書では「伝○○像」(○○さんと言われていますよ)というフワッとした言い方だったり、肖像画が掲載されていない人物もいたりするそうです。では、そんな「肖像画は別人」といわれている偉人には、どんな人がいるのでしょうか?

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■あの有名な肖像画も実は別人かも!?

●足利尊氏


室町幕府を開いたとされている足利尊氏。歴史の授業では必ず習う人物です。教科書には馬に乗っているものと、座っているもののどちらかの肖像画が掲載されていたでしょう。しかしどちらも「足利尊氏じゃないかも......」とされています。

●足利義政

室町幕府の8代目大将軍の足利義政。銀閣寺の創立者としても有名ですね。この足利義政の肖像画も別人だとされています。装束や背景のふすまの縁に描かれている家紋が、足利家の家紋とは別のものだとか。

●武田信玄

「甲斐の虎」とも呼ばれ、非常に人気の高い戦国武将・武田信玄。肖像画の数は非常に多く、正装しているもの、かぶとをかぶって軍配を持っているもの、ヒゲ面でとつるっとした頭が特徴のものなど、数多くあります。中でも有名なのは「ヒゲ面とつるっとした頭」のものですが、これは「本人ではない」といわれ、最近の教科書には掲載されていないそうです。

●源頼朝

鎌倉幕府を開いた源頼朝も肖像画が別人といわれています。教科書によく掲載されていたのは「絹本着色伝源頼朝像」という肖像画。恐らく皆さんも源頼朝といえばこの肖像画を思い浮かべるでしょう。しかし、20年ほど前に「これは足利直義像なのでは?」という説が浮上し、現在もはっきりとしたことが分かっていないそうです。鎌倉幕府が開かれたのも1192年ではなく1185年となったりと、昔学んだことは何だったのかとなりますね。

●西郷隆盛

幕末に活躍した西郷隆盛の肖像画は、眉毛の太いちょっと太めの男性が描かれているものが有名です。あの肖像画は、実は弟の西郷従道と、従兄弟の大山巌をモンタージュして描かれたもので、隆盛本人ではないそうです。西郷隆盛が亡くなった後、西郷家に送るために描かれたものですが、西郷隆盛本人の写真がなかったため、そうしたのだとか。

●聖徳太子


同時に複数の人の話が聞けた、なんて逸話がある聖徳太子。飛鳥時代の皇族です。皆さんがよく知っている肖像画は「唐本御影」というもの。両サイドに子供がいるやつですね。これも別人だといわれています。服装や装飾品がその時代のものとは違う、日本で描かれたものではない、など諸説あるそうです。

現在、こうした偉人の肖像画が「別人じゃないかなー?」と疑問視されているようです。自分たちが歴史の授業で学んだものが違うとされるのは何だか悲しい気もしますね。

(貫井康徳@dcp)

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