まんだらけ社長に聞いた、高値で取引されるおもちゃってどんなもの? 500万円以上の値がつくものも!

2014/04/30

お金の知識

まんだらけ社長に聞いた、高値で取引されるおもちゃってどんなもの? 500万円以上の値がつくものも!

もともと子供向けに製造、販売された「おもちゃ」。時間がたって、そのおもちゃが大変な高値で取引されることがあります。当時の子どもが大人になって、「昔は買えなかったけど今なら買える!」と大人買いしたり、コレクターの収集対象になったりするのがその理由です。押し入れの奥にしまってあるあなたのおもちゃももしかしたら......。ということで、高値で取引されるおもちゃにはどんなものがあるのでしょうか?株式会社まんだらけの代表取締役社長、古川益三さんにお話を伺いました。

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■ブリキのロボットは海外からも大注目!

——高値で取引されるおもちゃとはどんなものでしょうか?

古川社長 「ブリキのロボット」は高値で取引されます。世界でもコレクターが多く、海外のコレクターから「探してほしい」といった依頼がたくさん来ます。

——どのくらいの値段になるのでしょうか?

古川社長 扱った中で一番高価だったのは550万円のこの赤いロボット(写真左)です。

これは戦前に製造されたブリキのロボットで、「4人のギャング」シリーズというロボットの「販促用」に作られ、アメリカで配られたものです。60体だけ作られましたが、当時、日本には1体も残っていませんでした。

世界でも10体しか残っていないといわれます。裸の状態でこの値段ですが、もし箱付きだったら1000万円でも購入する人がいるでしょう。

——すごい世界ですね。

■日本は世界で初めて「ブリキのロボット」のおもちゃを製造した!

古川社長 ブリキのロボットのおもちゃを世界で初めて製造したのは日本だということを知っていますか?

——えっ、そうなんですか。

古川社長 そうなんですよ。世界で初めてのブリキのロボットは、この「リリパット」という名前の日本の製品だといわれています。(写真中)

1935年にKT社で製造されたもの、と考えられます。このKT社というのは、当時日本の占領下、租借地だった中国の関東州(大連)にあった会社のようです。

——確実なことは分かっていないのですか?

古川社長 これは私たちの調査で分かったことなのですよ。調べてみると、当時、おもちゃの材料になるものは戦略物資ということで、日本本土では入手が困難になってきていました。

そこで、おもちゃメーカーが数社集まって、海外への雄飛を考え、材料を入手しやすい関東州にメーカーを作ったのです。それが「KT社」だと考えられます。

このおもちゃメーカーの海外進出の音頭を取ったのは、日本のおもちゃの歴史にその名を残す倉持長吉さんだと思われます。また、リリパットのデザインは、「小菅のジープ」で有名な小菅松蔵さんが担当されたのです。

——どうやって調べたのですか?

古川社長 当然ですが、今ではもう何もかもが失われていて、最初は何も分かりませんでした。それをなんとかツテを探し、当時ブリキ職人をされていた人に行き当たることができました。その方はもうご高齢でしたが、記憶をたどってお話をしてくださいました。

——貴重な証言ですね。

古川社長 はい。今の人はご存じない人が多いですが、日本の輸出品目のうち、ブリキのおもちゃがかなりの割合を占めていた時代が確かにあったのです。ですが、それらは全て家内制手工業のような方法で製作されていました。

ブリキのロボットたちはそこから生まれたものです。ですが、今ではもう何も残っていません。家内制手工業だったので、その家が廃業するとどこにも継承されず、データも残りません。

私はこの、かつての日本で確かに生み出された、多くのブリキのロボットたちの来歴をなんとか明らかにできないものかと思います。

——下世話な話ですみません。その「リリパット」はいくらぐらいの値段が付くのでしょうか?

古川社長 そうですね、箱付きであれば500〜600万円ぐらいでしょうか。このくらいからスタートで、もっと値段が上がってもおかしくないでしょう。

■貴重なゴジラのおもちゃ出現!

古川社長 そうだ。スゴイものを見せてあげましょう。

——なんでしょうか?

古川社長 『世紀の大怪獣 ゴジラ現る!!』という「マルサン」(丸の中にsanと記載)の製品で、リモコンで動くゴジラのおもちゃです。1967年に80体だけ製造されたことが分かっています。

大変レアな製品で、むき出しの状態でバンダイミュージアムに飾ってある1体だけが知られていました。その箱付きがこれです。(写真右)

——箱付きが出てきたんですね!

古川社長 出てきたんですよ(笑)。恐らく他にはないと思います。

——大変貴重な品だと思いますが、いくらぐらいになりますか?

古川社長 そうですね、150万円〜という感じでしょうか。オークションですと、どこまで上がるか......。

■怪獣人気は根強い!

——他には、何か高額で取引されるものはあるでしょうか。

古川社長 ソフビの怪獣などは今でも根強く高額なものがありますね。例えば、「マルサン」の怪獣ソフビは欲しい人がたくさんいらっしゃいますので、値崩れしないですね。ガラモンやペギラなど、『ウルトラQ』に登場した怪獣は人気です。

まんだらけのオークションで、「マルサン1期」のガラモンのソフビ人形を500万円で販売した実績があります。

——これもかなりお高いですね。

古川社長 高価なのには理由がありまして、「マルサン」が昭和41年に発売したのですが、「1期」と呼ばれる初回ロットの生産数は600体とかなり少数なのです。現存数も数体しか確認されていません。

特に尻尾の部分が折れたり取れたりしやすいのです。完全な状態で残っていて、かつ状態の良いものは高額評価で取引されます。

——なんだか家に帰って、しらべてみたくなりますね。夢のある話です。今日はありがとうございました。

おもちゃの世界は実に奥深いものであることが分かっていただけたのではないでしょうか。それにしても「ブリキのロボット」のおもちゃが世界で初めて作られたのが日本だったとは! 皆さんも驚かれたのではないですか?

⇒株式会社まんだらけの公式サイト
http://www.mandarake.co.jp/

(高橋モータース@dcp)

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