「やりたいことをやる」ではなく「やりたいようにやる」。新人が憂鬱な仕事を楽しくする方法とは?

2014/03/24

社会人ライフ

「やりたいことをやる」ではなく「やりたいようにやる」。新人が憂鬱な仕事を楽しくする方法とは?

4月も間近に迫り、入社の期待に胸ふくらませる新社会人も多いだろう。しかし期待が大きいほど、現実の会社生活にショックを受ける人が多いのもまた事実。そこで人材コンサルタントとして著書多数の常見陽平さんに「新社会人の働き方」に関してお話をうかがった。

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「最近の新社会人の傾向としてすごく感じるのが、自分の好きなこと、やりたいことを実現できる場として、会社に多くのことを期待しすぎる傾向があるということです。大学時代は勉強にしろ、サークルにしろ自分の好きなものや、やりたいことを選ぶことができましたよね。そして、それを突き詰めて『がんばった!』と、誇ることができました。ただ会社はそうはいかない。期待していた配属先じゃなかったり、やりたい仕事が必ずしもできるわけじゃない。自分の思ったようにならないわけです。そんなジレンマの中で成果をださなきゃならないのが仕事なんですよ。大学はお金を払う、仕事はお金をいただく。いわば立場が違う。当然のようですが、それを理解していない学生は実に多い」

社会人になるということは、これまでの世界観やルールが通用しなくなるということ。まずそれを認識し、意識のギャップを埋めなくてはならない。自己実現の前に、まずは仕事をするということの、本質を理解しなくてはならないということだ。

「基本的に新人が期待通りに仕事で『やりたいこと』ができることは稀。だから『やりたいようにやる』という意識で仕事に取り組んでみてはどうでしょうか。

実際、私自身も新人時代にあまり本意ではない営業の部署に配属されました。ただ、その中でも興味のあったレコード会社の営業に積極的にトライし、仕事をすることができました。結果としてビジネスとしても感謝されて、興味のあった音楽業界の仕組みの一端を知ることができました。そうやって与えられた仕事の中で、少しでも興味のある分野の仕事ができるように工夫してみてはどうでしょうか」

また、『やりたいようにやる』一環として、自分が楽しめる要素を取り入れることも重要だと常見さんは語る。

「学生時代『クリエイティブな仕事がしたい』なんて言ってましたから、営業の企画書一つ作るにしても「広告代理店のようなカッコいいものを作る!」と意気込んでました。で、でき上がったものに勝手に喜びを感じたりして......。もちろん仕事として機能しなければ論外ですが」

少しずつでも楽しみを見出し、自身の強みを少しでも発揮することが重要。そして、今の仕事が自分の求めるものじゃないにしても、やりたい要素を取り入れることで将来の糧として繋げる意識をもつ。そこで得る様々な経験はキャリアの中で必ず生きる。むしろ、その経験によってゼネラリストとしてスキルアップできている、くらいに考えてもよいだろう。

「この仕事は合わない、やりたくないと食わず嫌いが一番良くなくて、やってみたら意外と面白いってことはたくさんある。だから受け身で仕事をこなすよりも、自発的に楽しいと思うことを探す感覚が大切です」

実際、社会人に「新人として入社した後、すぐに希望の部署に入れましたか?」 と、アンケートしたところ「最初の配属で希望の部署に入れた」という人は「50.3%」と約半数。そして、1年目ともなれば実際仕事が始まっても思い描いたような仕事を与えられている人は数少ないはずだ。しかし「憂鬱...」と、愚痴るばかりでは意味がない。新人時代はどんなビジネスパーソンであれ、キャリアの中で1度は経験する。仕事の本質を早くつかみ、有意義に過ごすための手段を考えたい。

(大場庸佑)

(プロフィール)常見陽平
人材コンサルタント。一橋大学商学部卒業後、リクルートに入社。玩具メーカー、コンサルティング会社を経てフリーに。著書に『普通に働け』(イースト・プレス)など。

アンケート:フレッシャーズ調べ(社会人男女298名)
調査期間:2013年2月

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