まわしは洗わない!? 意外と知らない角界雑学

更新:2018/08/06

社会人ライフ

まわしは洗わない! 意外と知らない角界雑学

イケメン力士の登場や、日本人力士の活躍など、最近注目が集まっている大相撲。江戸時代から続く伝統あるスポーツですが、長い歴史の中には意外と知られていない事実やしきたりがたくさん隠れています。そこで今回は、知っていると大相撲がよりおもしろくなる(?)、角界雑学をご紹介します。

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【まわしは洗わないのが鉄則】

力士に欠かせない「まわし」。汗や土などでさぞかし汚れていることと思いますが、実はあのまわし、洗濯されることはありません。理由は「洗えない素材だから」。高級織物でできているまわしは洗うと生地が傷んでしまいます。そのため、決して洗濯はせず、手入れとしては陰干しをするだけだそうです。うーん、これはなかなかですね......。

【土俵にある塩を食べた観客がいた!?】

取組前に力士が撒くあの「塩」。清めの塩として土俵の東西それぞれに置いてありますが、実は、かつてこれを食べた観客がいるそうです。ある場所中、一人の男性が土俵際に歩み寄り、塩をつかんで手に持っていたゆで卵に付けて食べてしまいました。神聖な塩なので、普通は食べませんよね。でも、いったいどんな味だったのか、少し気になります。

【力士の食事は1日2回】

体を大きくすることも力士の大切な仕事ですが、食事の回数は意外と少なく1日2回。朝の稽古が終わった後に食事をとって昼寝をし、夕方にもう一度食事します。回数が少ない代わりに、ちゃんこを中心とした栄養価の高いものを一気に食べるのが特徴だそうです。

【明治時代もあった、珍四股名】

最近、「宇瑠虎太郎(うるとらたろう)」「桃智桜五郎丸(ももちざくらごろうまる)」といった珍しい四股名の力士が誕生したことがニュースとなりましたが、昔も、これに負けず劣らずの珍四股名を付けられた力士がいたそうです。たとえば、「膃肭臍市作(おっとせいいちさく)」、「馬鹿の勇介(ばかのゆうすけ)」「豆鉄砲 芳太郎(まめでっぽうよしたろう)」など。いったいどんな由来で命名したのでしょうか......。四股名って、意外と自由なんですね!

【本当にあった、ポロリの「不浄負け」】

ご存知の方も多いかもしれませんが、相撲では取組中にイチモツがポロリするとルール違反で「不浄負け」となります。なんとも悲しい決着ですが、戦前の本場所で「不浄負け」が決まり手となったのは1度だけ。1917年の男嶌対友ノ山戦で、男嶌の局部がモロ出しとなり負けとなった記録があるそうです。その後、2000年の朝ノ霧対千代白鵬戦で、83年ぶりに朝ノ霧が「不浄負け」となり、大きなニュースになりました。

【懸賞の熨斗袋に入っている金額は3万円】

幕内の取組を対象として懸けられる懸賞。取組後に勝者が手刀を切って受け取るアレですが、いったいいくら入っているのでしょうか? 正解は、1本あたり3万円。ちなみに、スポンサーから提供される懸賞金は1本6万円とされているのですが、その場では3万円しかもらえません。理由は、6万円のうち5000円を協会が経費として徴収。さらに2万5000円が獲得者本人名義で協会で積み立てられて天引きされるため。なお、人気の力士や注目の取組には50本もの懸賞が懸かることがあります。その場合、勝者は1回の取組で150万円獲得することに......!

相撲もなかなか奥が深いですね。実際にあまり取組を見たことがないという人も、少し興味が出てきたのではないでしょうか? 八百長問題などで揺れた相撲界ですが、注目の力士の登場などでブーム再燃の兆し。この波に乗って、国技館などに足を運んで観戦してみるのも楽しいかもしれませんね。

文●うすこ

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