リニア新幹線の穴掘りは大変そうです!

更新:2016/01/28

社会人ライフ

リニア新幹線の穴掘りは大変そうです!

東京-名古屋間の開業が2027年に予定されている「中央新幹線」。超電磁リニア駆動方式を用いた初めての新幹線で、2014年度に着工されるといわれています。期待で今からワクワクしますが、実はこの路線、とてもトンネルが多いことをご存じでしょうか?



■路線のほとんどはトンネルの中!



東京を出発したとして、ルートを順に見てみましょう。

以下のようになります。



●東京都ターミナル駅(東京都港区)を出発します。



神奈川県(川崎市)−・東京都(町田市)−神奈川県(相模原市)を経由します。



●神奈川県駅(神奈川県相模原市)に着きます。



神奈川県(相模原市)・山梨県(上野原市−大月市−都留市−大月市−笛吹市−甲府市)を経由します。



●山梨県駅(山梨県甲府市)に着きます。



山梨県(甲府市−中央市−甲府市−中央市−南アルプス市−富士川町−早川町)・静岡県(静岡市−大鹿村−豊丘村−喬木村)を経由します。



●長野県駅(長野県飯田市)に着きます。



長野県(飯田市−阿賀村−南木曽町)・岐阜県(中津川市)を経由します。



●岐阜県駅(岐阜県中津川市)に着きます。



岐阜県(中津川市−恵那市−瑞浪市−御嵩町−可児市−多治見市)・愛知県(春日井市−名古屋市)を経由します。



●名古屋市ターミナル駅(愛知県名古屋市)に到着です。



総延長は約286kmになります。

驚くのは、このうち約246kmがトンネルの中なのです!

なんと総延長の約86%がトンネルの中を走るわけです。



東京を出発して初めて地面の上に顔を出すのは、なんと40km以上を走った神奈川県相模原市の「相模川橋梁」。



また、外を走る部分でも、一部場所によって防音防災フードで路線を覆うようにするそうです。なので、ほぼ地下を走る「地下鉄」のようなリニア新幹線になるわけですね。



外が見えないのは少しさびしい気がしますが、なにせ東京−名古屋間が約40分(中間駅に停車しない場合)といいますから、あまり外を見てのんびりしている暇はないのかも(笑)。



■とにかく掘る! 東京都ターミナル駅も地下約40m!



前述のとおり、このリニア新幹線のために246kmもトンネルを掘るわけですが、すごいのはそれだけではありません。リニア新幹線用の駅も深いところに造られます。

新設される「東京都ターミナル駅」は、現在の品川駅、東海道新幹線の真下、地下約40mの深さに造られます。「名古屋市ターミナル駅」も地下約30mに新設されます。



大深度地下を利用するのは、用地取得が容易で、騒音対策などにも期するためですが、ここまで深いと、乗り換えは大変かもしれませんね。



東京都では「都営大江戸線」が地下深くを走っていますが、やはり乗り換えには時間を要します。今から心配することではありませんが(笑)、リニア新幹線に乗るときには、乗り換え時間に気を付けた方が良さそうです。



このようにリニア新幹線については「地面を掘る」工事がとても多そうですね。でも大丈夫です。日本のトンネル掘りに関する技術は、世界でも有数のものですから!





(高橋モータース@dcp)

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