テレビ番組の中で頻繁に使われるためか、テレビ業界の専門用語が一般にも浸透しています。ただ、中には言葉としては有名だけど、実際に業界ではあまり使われていない用語などもあるようです。今回は、放送作家の方に実はあまり使われていない用語、またあまり知られていないけど使われている用語を聞いてみました。
■言葉を逆さまにしたりはしない!
——一般の人でも認知しているような有名なテレビ業界用語がありますが、実際は使われていないものはあるのでしょうか?
例えば、有名な「シースー(寿司)」「ギロッポン(六本木)」などはあまり使われません。言葉を逆さまにしたり、位置を置き換えた言葉は、使われることはないですね。
——あとは、タレントさんがテレビで「バレメシ(解散しておのおの食事すること)」という言葉を使われているのをよく聞くのですが、これはどうでしょう?
会議やロケの現場のスタッフが解散することを、「バレる」なんて言いますが、バレメシは私は知らないですね。もしかしたら、ロケ現場のスタッフは言っているかもしれませんが。
——子供のタレントさんのことを「ジャリタレ」というそうですが、これは実際に使われているのでしょうか?
これも自分の知る限りでは使われていないと思います。使うのは「子役」、もしくは「子役タレント」ですね。
——他にはどんな言葉が使われていなかったりしますか?
有名なものはわりと使われていたりするので、実際に使われていない用語はそこまで多くないと思います。例えば、「てっぺん(午前0時)」「ケツ(このあと)」「とっぱらい(ギャラなどの当日払い)」「バラし(予約、予定などをキャンセルすること)」などは実際に使われていますよ。
■特定の局だけでよく使われる言葉もある
——逆に、あまり有名ではないけど、よく使われているという用語はありますか?
自宅までタクシーで送ることを「宅送」といったり、タクシーチケットのことは「タッ券」などと呼んでいます。
——タッ券は聞いたことがありますね。
他には「バキウチ」ですね。これは怒られたり、説教をされたりすることです。TBSでよく使われていますよ。他では、怒られることは「つめられる」と言ったりします。
——特定の局だけで使われる言葉などもあるのですか。面白いですね。
あとは、「P会」「タレ打ち」などでしょうね。P会はプロデューサーだけの会議、タレ打ちはタレント打ち合わせのことです。
——確かにどれも聞いたことがない用語です。
P(プロデューサー)やAD(アシスタントディレクター)などはよく知られていますが、PD(プロデューサー兼総合演出)やCP(チーフプロデューサー)などはあまり一般の人は知らないでしょうね。
——PDというのは初めて聞きました。一般の人が知らないものは相当ありそうですね。
実際は使われていない用語、あまり知られていないけどよく使われている用語を聞いてみましたが、いかがだったでしょうか? PDやCPなど、あまり知られていない用語を使ったりすると、「業界の人」っぽく思われるかもしれませんね(笑)。
(貫井康徳@dcp)
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