多くの学生にとって、就活は大きな試練。大学3、4年生になると、学生生活を楽しみながらも、常に頭の中に「就活」の二文字があるのではないでしょうか。そこで、来年、社会人になる予定の学生男女403人に、「就活に役立った活動や経験」について聞きました。就活を見据えて取り組んだこと、特に就活を意識してはいなかったけれど、結果的にプラスになったという経験を紹介します。
学生時代の経験として多かったのは、アルバイトやサークル活動、資格取得のための勉強、海外留学や旅行などです。そのほか、スポーツや習い事に本格的に打ち込んだ人もいました。それらの経験を通して得たことが、どのように就活に役立ったのでしょうか。
■コミュニケーション能力が身についた
・「営業のアルバイトで、年上の人や目上の人と話すことに慣れた」(女性/23歳/電機内定)
・「フリーペーパーの取材経験を通して、要領よく話し、簡潔に質問できるようになった」(男性/22歳/食品内定)
・「サークルで代表を務めたことで、人前で堂々と話せるようになった」(女性/22歳/運輸内定)
■資格が取れて○○も......一石二鳥!
・「日本語検定の勉強が筆記試験に役立った。また、面接時に正しい敬語が使えた」(女性/21歳/マスコミ内定)
・「簿記とシスアドの資格が内定につながった」(男性/27歳/商社内定)
・「秘書技能検定で、正しい敬語や立ち居振る舞いが身についた」(女性/22歳/商社内定)
■弱点を克服できた
・「部活の主将になって人前で話す機会が増え、人見知りが解消した」(女性/21歳/自動車内定)
・「コールセンターのアルバイトにより、つっかえずに話せるようになった」(女性/22歳/小売内定)
■面接でのネタになった
・「レスリングを習っていた話が、どこの面接でも興味をもたれた」(女性/21歳/電機内定)
・「中国に赴任経験のある面接官と、中国留学時の話で盛り上がった」(男性/21歳/自動車内定)
・「配達のアルバイトで、外を駆けずり回った体力を評価された」(男性/22歳/医薬品内定)
学生の皆さんは必ずしも就活のためだけに、何かに取り組んだわけではありませんが、一生懸命に打ち込んだことが成長やスキルアップにつながり、結果的に就活にも良い影響をもたらしたようです。それらの経験が内定の決め手になったとは一概に言えませんが、選考の際に面接官の興味を引いたでしょうし、面接時には話のネタにもなったのでしょう。
「芸は身を助く」とは言いますが、身につけたものが、思いがけないところで役に立つこともあります。社会人になっても何かに打ち込んだり勉強したりすることで、仕事や人間関係の幅を広げられるかもしれません。
文●佐々木香織(エフスタイル)
調査期間:2013/8/11〜2013/9/6
アンケート対象:マイナビニュースフレッシャーズ調べ
集計対象件数 403件(インターネットログイン式アンケート)
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