会社に入ってびっくりした業界用語&隠語

更新:2016/01/28

ビジネス用語

会社に入ってびっくりした業界用語&隠語

他人に聞かれてはいけない内容を話すときや、意思疎通を図るためなどに使われる業界用語。独特な言葉が多いだけに、部外者には何のことかサッパリ分からない言葉もあるものです。20代の社会人男女に、自分の働く業界で使われているびっくり業界用語を聞きました。



■Qランク(家電量販店/25歳・男性)

「うちの家電量販店では、型落ち商品のことを『Qランク』と言います。旧商品の『旧』が、いつしか『Q』になったそうです。Qランクの商品は早めに売らなければならないので、激安価格で売られることが多いですよ」



家電量販店に行ったとき、「Qランクの商品はありますか?」と尋ねてみたら、店員さんに一目置かれるかもしれませんね。



■どんでん(ホテル/28歳・男性)

「宴会が終わり、その後同じ席で別の予約が入っているとき。次の宴会のセッティングをすることを、『どんでん』と言います。宴会シーズンなどは1日で何度もどんでんがあります」



ホテルのスタッフさんが「今日はどんでんがたくさんある」って話していたら、今日は忙しいんだと察してあげてください。



■川中様(小売り/26歳・女性)

「川中様とは万引き客のこと。スタッフが『川中様がいらっしゃいます』と話していたら、それは万引きした人が近くにいるのかもしれません」



「買わなかった」が転じて「川中(かわなか)」になったとか。店内で「万引き」なんて言葉を使うと、ほかのお客さんもぎょっとしてしまいますもんね。



■わらう(放送/30歳・男性)

「機材や椅子などを別の場所に退かすことを『わらっといて』と言います。最初は『笑う』のことかと......」



意味が分からないと、ニヤニヤしている怪しい人になってしまいそう。



■兄貴(飲食/24歳・男性)

「仕入れてから時間のたっている材料や、作ってから時間のたっている料理を『兄貴』と呼びます。『兄貴から先に使って』というのは、それらを使ってという意味。さすがにお客様の前で、古いのから使ってとは言えないですからね」



逆に新しく仕入れた材料を「弟」と言うそうです。どうせいただくなら、新鮮な「弟」がいいですね......。



■ピッキング(医療/26歳・女性)

「処方箋に書かれている医薬品を、棚から用意することを『ピッキング』と言います。この『ピッキング』は薬剤師の資格がある人しかできません」



「今ピッキング中」なんて言われたら、泥棒が鍵を使わないで扉を開ける様子が思い浮かんでしまい、ちょっと怖いですね。



■エイヤ(製造/28歳・男性)

「『エイヤ』とは概算、だいたいのこと。『見積もりはエイヤで300万円です』や『図面をエイヤで作った』のように使います。入社したてのころ、先輩が会議で使っていて、全く意味が分からず、そういう英語があるのかと思ってしまいました」



意味を知らない人が「エイヤで作った」と聞いたら、かけ声のように感じられてしまうかも。



使い慣れると、日常生活でうっかり口にしてしまいそうな業界用語もありました。これらの業界用語&隠語をマスターすれば、店員さん同士のおしゃべりの意味が分かるようになるかもしれませんね。



文●岩見杏(プレスラボ)

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