「狭い部屋」を選んだら、どんなメリットが考えられる?

更新:2016/07/01

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収入の約3分の1が適正と言われている家賃。少し狭い部屋にすると、どれだけ節約できるのでしょう。専有面積が2畳分狭くなると、どれぐらいお得になるのかシミュレートしてみました。

●<メリット1>家賃が安くなる

家賃を決める重要な要素である広さ。当たり前のことながら、部屋が狭くなれば家賃は安くなります。

1畳分の賃料は地域によってことなりますが、総務省が行った「平成20年住宅・土地統計調査の概要」によると、東京都の1畳当たりの家賃・間代は5178円。1畳分部屋が狭くなると家賃は5178円安くなります。単純計算ではありますが、広さを2畳分狭くすると、年間12万4272円節約できることになります。

家賃が安いと毎月の支払いが軽減されるだけでなく、賃貸契約のときにかかるお金も安くなります。

不動産を契約するときに必要なのが「敷金」「礼金」「仲介手数料」。「敷金」は家賃の1〜3カ月分、「礼金」は1〜2カ月分、「仲介手数料」は1カ月分が一般的。仮に家賃が1万356円抑えられれば、初期費用も5万1780円〜6万2136円程度抑えられる見込みが立てられます。

【年間節約額】
家賃 : 約12万4000円
賃貸契約時にかかるお金 : 約5万円

●<メリット2>電気代が節約できる

家庭の消費電力で最も大きいと言われているのがエアコンです。部屋が狭いとエアコンの電気使用量は少なくなるので電気料金が安くなります。例えば6〜7畳用のエアコンと8〜10畳用のエアコンを1年間使用した場合の電気料金をシミュレーションしてみると、

・6〜7畳用 658kWh(期間消費電力量※1) ⇒658×22円(電気料金)=1万4476円
・8〜10畳用 837kWh(期間消費電力量) ⇒837×22円(電気料金)=1万8414円

年間3938円の差が生じると考えられます。
※1期間消費電力量

・設定室内温度:冷房時27℃/暖房時20℃
・期間:冷房期間 6月2日〜9月21日まで(3.6カ月)暖房期間 10月28日〜4月14日まで(5.5カ月)
・使用時間:6:00〜24:00(18時間)
・住宅:平均的な木造住宅(南向き)
・電気料金:全国平均

これ以外にも狭い部屋用のエアコンであればアンペアも少ないため、契約アンペアを下げることが可能。結果、毎月の基本料金の節約にもつながるでしょう。ちなみに契約アンペアとは、電力会社と個々が交わしている「同時に使用できる電気の量」。これを30Aから20Aにすると毎月の基本料金(※2)は約273円安くなり、年間で3276円節約できます。

※2:東京電力ホームページ(HP) 2013年1月3日現在

【年間節約額】
電気代 : 約7000円(使用量3938円+基本料金3276円)

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