今年、新社会人になる学生の仕事に対する意識調査。「愛社精神」の減少と就活の関係

更新:2016/01/28

社会人ライフ

今年、新社会人になる学生の仕事に対する意識調査。「愛社精神」の減少と就活の関係

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、社長:中川信行)は、総合情報サイト「マイナビニュース」の会員である若手社会人(入社2〜5年目)と、学生のための社会人準備応援サイト「フレッシャーズ マイナビスチューデント」の会員である内定学生(2013年4月入社予定)を対象に、「仕事に関する意識調査」を実施しました。



<愛社精神>内定学生の愛社精神、2009年卒以降の調査で初めて8割を切り78.4%に。 若手社会人は、43.0%と微増



内定学生と若手社会人の双方に、今の(入社する)会社に「愛社精神」があるかを尋ねたところ、内定学生の78.4%が「愛社精神がある」(「非常にある(25.5%)」+「まあまあある(52.9%)」)と回答した。

前年比10.6pt減となり、2009年卒の調査開始以降、初めて8割を下回り、調査以来最低の数値となった。2013年卒の学生は、就職活動期間が2カ月間短くなったことで、学生の業界・企業研究不足が指摘されており、企業側への調査(注1)でも、6割強(62.3%)の企業が採用活動において「学生の自社や業界への興味が足りないと感じた」と回答している。入社する会社への理解度の低下が、愛社精神の減少にも影響したと推測される。



一方、若手社会人は43.0%が「愛社精神がある」(「非常にある(3.7%)」+「まあまあある(39.3%)」)と回答し、前年度よりも2.1pt増加した。内定学生と若手社会人の〈愛社精神〉の差は、前年度よりも12.7pt減少し35.4%となった。

1:『2013年卒マイナビ企業新卒内定状況調査』(2012年10月2日発表)



<働く意欲>愛社精神の有無が「働くモチベーション」、「定年まで1つの会社で働きたいか」に大きく影響。特に若手社会人では大きな差に



愛社精神の有無により、「働くモチベーション」及び「定年まで1つの会社で働きたいか」に、どの程度差があるかを見てみた。まず内定学生では、「愛社精神がある」と回答した人のうち、95.4%が「働くモチベーションがある」(「非常にある」+「まあまあある」以下省略)と回答。

これに対し「愛社精神がない」と回答した人では、「働くモチベーションがある」と回答した人は70.4%となり、愛社精神の有無による差は25.0ptとなった。また、「愛社精神がある」と回答した人のうち、「定年まで1つの会社で働きたい」という回答は76.4%となった一方、「愛社精神がない」と回答した人では、「定年まで1つの会社で働きたい」という回答は50.7%にとどまり、25.7ptの差が生じた。



さらに若手社会人では、「愛社精神がある」と回答した人と「愛社精神がない」と回答した人との間に、「働くモチベーションがある」では34.1ptの差、「定年まで1つの会社で働きたいか」については40.5ptの差が見られた。愛社精神の有無が働くことへの意欲や1つの会社で働き続けたいという帰属意識に影響を与えており、内定学生と比べ若手社会人の方がその影響が大きいことが分かった。

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