名刺交換をしたのに相手の名前が出て来ない! どうする?

更新:2016/01/28

対人マナー

名刺交換をしたのに相手の名前が出て来ない! どうする?



名刺交換をしてちゃんと挨拶も交わしたはずなのに、再会した時にどうしても相手の名前を思い出せず困ったことはありませんか? こっちが忘れてしまっているのに、先方は自分のことをはっきりと覚えているときなど、対応に焦ってしまいますよね。相手に気付かれないようにその場を乗りきるためにはどうしたらよいのでしょうか。人気店のクラブやバーのママは、新しいお客様の名前と特徴を必ず覚えていると聞きます。そこで、六本木でクラブを経営し20年のキャリアを持つ“陽子ママ”に上手な対応方法を教えてもらいました。





【会話の中で共通事項を探す】

「もしうっかり相手のことを忘れていても、自分が名前を忘れていることを相手に知られないように会話をしなければいけません。『失礼ですが……』なんて伺ったときには場がしらけてしまいます」



自分が相手のことを思い出せない場合、話しかけてくるのは相手であることが多いはず。相手にそのことを知られないように会話をするのって難しいように思うのですが……。



「まずは、会話の中から共通事項を探していくこと。話しながらなので少々難しいかもしれませんが、きっかけはどんなことでも構いません。一番思い出しやすいのは、共通の人物ですね。会社名や商品名でもいいと思います。それでも思い出せない場合は、相手に話を合わせながら、共通の話題でその場の会話を楽しんじゃいましょう。出身地や好きなプロ野球球団や選手でもOK。コツは相手の名前を忘れていることにとらわれないことです」



共通で盛り上がる内容を意識的に話すことで、自分も会話を楽しめます。自然と笑顔がでてくるので相手に不快感を与えないそうです。でも具体的な仕事の話をされた場合はどうしたらいいのでしょう……。





【もう一度名刺交換をお願いする】

「これは奥の手なのですが、もう一度名刺交換をしてしまうという方法もあります。きっかけとしては、『名刺が新しくなったので、もう一度交換させていただいてもいいですか?』なんてお願いする方法もあります。会社によっては、部署やチームがひんぱんに変更することもあるので、違和感もそんなにありません。このときに、相手の名前を忘れているのであれば『名刺をお渡ししてもいいですか?』ではなく『交換してもいいですか?』と聞くこと。ただ、名刺を準備していなかったり、相手が名刺を持ち合わせていないというアンラッキーなケースがあることも覚えておいてくださいね」



確かに再度名刺交換をすれば、すべては解決しますが、名刺を持っていないときの方法はないのでしょうか。



「名刺を持っていない場合は、メールアドレスを書いてもらうという方法もあります。社会人のアドレスは、ほとんどが本名を使用していることが多いので、メールアドレスから名前を割り出すというのは簡単です。きっかけとしては、『先日送信したメールがエラーになってしまったのですが、確認させてください』とお願いする方法もあります。ただし、筆記用具を持っていないと難しいですけどね」





【相手を忘れない名刺交換方法】

いくつか方法を教えてもらったのですが、そもそも相手の名前を忘れない方法ってあるのでしょうか。



「相手を忘れない努力をすることは大切です。そのコツは名刺交換のときにあります」

ポイントは以下の二つ。

・相手の目と名刺をきちんと見て交換、名前の読み方を確認する

・名刺交換が終わったら、相手の目の届かないところで日付、相手の特徴、誰と一緒に来たのかをメモする



「読み方の確認は基本ですよね。また、メモを書くことで相手の特徴を記憶するきっかけになります。特徴も毎日変わってしまう服装ではなく、相手の容姿で自分が印象に残ったことを書いておくことがポイントです。また誰と一緒に来たのかは、そのグループの中でインパクトが強い人を書いておくと思い出しやすいですよ」



こちらのことを覚えてくれているのに、自分が相手を忘れているなんて、やはり失礼な話。日頃から名刺交換をした相手を忘れないようにする努力を心がけていきたいですね。ただし万が一忘れてしまったときには、相手に話を合わせ、会話を楽しむことで思い出すことができるかもしれません。次に会うときには粗相がないよう、今日のピンチをチャンスに変えていきたいですね。





文●長谷川結衣 (エフスタイル)

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