非常時に家族を救うための救命講習

更新:2016/06/13

社会人ライフ

東日本大震災の発生を機に、「非常時のために必要な知識や技術を学びたい」と思った人も多いのではないでしょうか? 心肺蘇生法といった救命技術は、素早く行うことが重要。応急処置が早ければ死亡率を低くすることができるとも言われていますので、もしもの時に備えて、しっかり身につけたいところです。そこで、今回は一般の人でも受けられる代表的な2つの救命講習を紹介します。

■普通救命講習

消防庁が定めた実施要領にそって、全国の消防署などが行っている講習。2009年には約150万人が受講しています。救急車が到着するまでの間、心肺蘇生法などを行えるようになることを目的としています。

【何が学べるのか】

気道の確保や人工呼吸法、AEDの使用要領、異物除去などの心肺蘇生法や直接圧迫止血法などが学べることが特徴。所要時間は3時間。心肺蘇生法に関する試験などを加えた「普通救命講習?」もあり、こちらの所要時間は4時間となっています。

■救急法・基礎講習

日本赤十字社が行っている救急講習で満15歳以上が対象。受講料は教材費、保険料などとして1,500円かかります。検定に合格すれば修了者認定証が交付され、救急法のほかに、別講習として水上安全法や雪上安全法、幼児安全法などが学べるコースもあります。

【何が学べるのか】

けが人や病人の観察方法や人工呼吸、心臓マッサージ、AED、気道異物除去などが学べます。基礎講習を終えた人は「救急員養成講習」を受けることができ、こちらは搬送方法や止血法、包帯法など、さらに踏み込んだ内容を学ぶことができます。

■AEDとは?

自動体外式除細動器の略。電極パッドで心臓の状態を自動で調べ、電流により心臓にショックを与えることができる器械です。一般の人でも救命ができる道具として注目されています。最近では、公共機関などに置いてあることも増えてきました。

講習の具体的な日程や内容などは各消防署や日本赤十字社の各支部に確認を。日本赤十字社の講習は、現在、東日本大震災の対応を優先しているため、4月は受講できない支部もあります。災害や事故は突然やってくるので、普段からしっかりと準備をしておきたいもの。自分の身を守るのももちろんですが、確かな技術と知識を習得しておけば、家族や友人に何かあったときに助かることができるかもしれません。ぜひ講習にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

(宮崎智之/プレスラボ)

関連キーワード:

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ